首位スタートの水上は、前半1バーディー・1ボギーのパープレーでトップをキープして後半に向かった。12番(パー4)では、好調なパッティングが奏効し、下り8メートルを決めて、独走態勢にはいるかと思われた。しかし、13番(パー4)でティショット・セカンドショットを続けてバンカーに入れるミスを犯してボギーを叩くと、続く14番(パー3)でティショットを左にミスして連続ボギー。前を行く田中と同スコアに並んだ。「集中していたので、前の組のプレーには目がいかなかった」と語る水上は、懸命にパーをセーブしたが、15番でスコアを伸ばした田中に逆転を許してしまう。17番でこの日4つ目のボギーを打った水上は、この時点で
田中に3ストロークの差をつけられてしまった。「田中選手が4アンダーパーまでスコアを伸ばしたことを知ったのは、18番のティショットを打つ前。このホールはスコアを伸ばさなくては…」と、攻めた最終ホールは無情にもボギー。スタート時には4打差をつけての首位だったが、終わってみれば、優勝の田中に4ストロークの差をつけられてしまった。「今日は、パッティングの勝負になると思っていましたが、ホールロケーションが難しくて。パープレーでハーフターンして、12番が終わった時には4アンダーパーまでスコアを伸ばしていたのに…。スコアを伸ばしたいけど、守らないといけないジレンマに陥ってしまった」と無念の表情だった。
|