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【シニアルーキーの井戸木鴻樹が好発進】 |
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第1日
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競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayashi |
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「第15組のスタートです。井戸木鴻樹選手」
名前を挙げられてキャップのつばをつまんで軽く頭を下げる。そして、ティーアップ。井戸木は、今でも、この瞬間が苦手だという。
「こちらのツアーでは、自分は新人じゃないですか。周りは先輩やレギュラーツアーで雲の上みたいなビッグネームでしょ。なんか雰囲気が違うんです。ことし、これでシニアツアーは6試合目になりますけど、最初にティーアップするときは、まだ手が震えてうまく刺さらないんですよ」。
ツアープロとしての戦歴は長くても、シニアツアーでは、また新たなスタートという気持ちになるものらしい。今大会では、ちょっと違う自分に気づいたという。
「これまで
よりも震えが小さくて、すぐにおさまった。だから、“ああ、自分もようやくこの雰囲気に慣れてきたんだな…”って。そしたら、いきなりバーディスタートですよ。“きょうは、自分のゴルフができそうだな”という気分がわいてきて、よそ行きゴルフから脱することができました」。
井戸木といえば、レギュラーツアー時代からドライバーショットのフェアウェイキープ率でトップに居座り続けていた。飛距離よりも高精度、パワーよりもコントロールを身上とするゴルフで知られてきた。その自分らしいゴルフが展開され、第1ラウンドはドライバーショットでラフに入れたのは2回だけ。フェアウェイから確実にグリーンをとらえ、3バーディ・1ボギーと安定した内容で2アンダーパーをマークした。
シニア入りして多くの先輩プロから言われたことがある。「レギュラーツアーからこちらにきたら、できるだけ早いうち、勢いのあるうちに勝つようにしないと、“こんなはずじゃあ…”ってことになるぞ。それで、(優勝を)意識させられてしまうんですよね」。
井戸木は、この日、その呪縛からも解放されたようで、「自分らしいゴルフをする。それを初めて徹底できたように思います」とも口にした。早いうちに、というのは「元気なうちに」とほぼ同義語に近い。「でも、実際は、脚にも腰にも置き針だらけで、ガタガタなんです。なんてことをいったら、諸先輩に怒られそうだから、オフレコでお願いします」。
故障といかにうまく付き合うか。シニアツアーでは、ルーキーでも、これが大きなテーマとして迫ってくる。
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