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【羽川と奥田はともに-1で8位タイ】 |
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第1日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:Gary Kobayashi |
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「ゲームマネージメント以前に……」と羽川豊が解説してくれた。
「このコースとセッティングでは、この試合にやってくる前に、自分のショット、球筋などを、しっかりと仕上げてこないと話にならない。つまり、自分が(自信を持って)打てる状態がないと戦えない。それだけ調子の波が、しっかりとこの試合に向けてピークに近づけてきているかどうかが問題ですよ。ここは1発のミスで終わるホールが多いからね。気が抜けないし、ボギーを一度出すと止まらないもの」。
もちろんショットだけでもない。身体のコンディションも同様だという。「身体が動かなくなった場合も、そうでしょう。それがどこかで1回あればミスになる。それも問題。そ
して、150ヤード以上残っている場面でラフに入ったら、これはパーを諦めないといけないしね」
この日、羽川は、アウトは、2番でバーディ。そしてインでは、10、15番とバーディをとるものの、13、16番でボギー。通算1アンダーパーで8位タイとなった。
羽川豊のいう「ここに来るまでの調整」という意味では、実は、奥田靖己は「ようやくゴルフがまともに出来る状態になった」というほどのアクシデントがあった。
今年7月の全英シニアオープンの3日目の夜のことである。シャワーを浴びて、洗面所にあるシャンプーをとろうとして、左手でシンクを支えて取ろうとしたときだ。いきなりそれが壊れた。崩壊したのだ。さらに上側の戸棚も壊れ落ちて、左手の薬指を半分ほど切断し、血が溢れた。他の指も含めて4ヶ所縫った。
「左手小指の神経まで切れて、感覚はなくなるし、痛いし、血が溢れるし、外国(スコットランド)だし……。病院で手当して、無理して最終日にプレーしたんですけど、途中で血が滲んでくるわ、痛いわで、ドライバーは180ヤードがやっとという感じだった」。
そのアクシデントから、クラブが握れて、まずまずのショットが打てるようになるまで「2ヶ月はかかりました」と語った。
奥田の場合は、グリッププレッシャーは出来る限り柔らかく脱力する。
「指先、手のひらの感覚は、僕のゴルフの命綱ですからね。一時は、この先、ゴルフができるんだろうか、と不安でもありました」。
その奥田にとって、この大会では、久しぶりに「いい感じでスイングでき、ショットができるようになりました」という。
この日、2バーディ・1ボギーと渋いゴルフを見せた奥田のアクシデントからの復活劇を期待したい。
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