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【ルーキー井戸木。正確なショットで初優勝なるか】 |
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第3日
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競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayashi |
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「第2ラウンドまでと同じように自分らしいゴルフをするだけです。それができれば、それなりの結果がついてくると信じて…」。
そんな胸の内を明かして第3ラウンドをスタートしていった井戸木鴻樹が、狙い通りの堅実なゴルフで3バーディ・3ボギーのイーブンパーにスコアをまとめ、通算4アンダーパーでプレーを終えた。結果は2位グループに1打差をつけての単独トップに立っていた。
井戸木のいう「自分らしいゴルフ」とは…。スタート前のドライビングレンジで、こんな光景が繰り広げられていた。東名古屋カトリークラブの練習場は240ヤード先に林が広がっている。その林の間に250ヤードを示すピンが立っている。打席から見
ると、本当に狭い隙間にピンが立っている。ショートアイアンから打ち始めてドライバーに持ち替えた井戸木は、その狭い隙間に立つピンを狙ってストレートボールを打ち出した。ボールは、ことごとく、その隙間に吸い込まれていった。驚くべき正確さだ。これが、レギュラーツアーで7回もフェアウェイキープ率トップを記録してきた井戸木の技術である。
狭いフェアウェイ、深いラフ。各選手を苦しませる日本シニアオープンの舞台。井戸木は、ドライバーショットをコンスタントにフェアウェイに打ち出していた。飛距離のハンディキャップを補って余りある「自分のゴルフ」であった。無理はしない。フェアウェイに打ち出し、確実にグリーンをとらえていく。そして、パッティングは「自分は、ミスするときには3パットしがちなので、距離をしっかり合わせていくタイプ。それがときに打ち切れないというパットにもなりますが、それも含めて自分のゴルフだと思っています」。
単独トップで迎える最終ラウンドも、今日までと同じ気持ちで迎えたいという。「ええ、この3日間にできていた自分のゴルフが、もう1日できたらいいですね」。気になることが2点ある。ひとつは、ティーアップするとき、カップからボールを拾い上げる姿勢になったときに腰に走る小さな痛みだ。「実は、脚、腰に置きバリを打ちながら大会に入ったのですが、昨夜、それをとってみたんです。そしたら、これでした。だから、今日はまた置きバリすることにします」
そして、もうひとつは、最終ラウンドの空模様だ。「予報は雨でしょ。“重馬場”になると、僕の飛距離では不利になるじゃないですか。これは、自分にとっての不安材料になりますよね」。といって、ネガティブにばかりなっているわけではない。「もっとも、フェアウェイに落ちたボールがラフにまで転がるようなこともなくなるでしょうから、まんざら不利に働くばかりではないかもしれませんね」。
自分のゴルフで大会史上3人目のルーキー初出場優勝。井戸木は密かにそれを狙っている。
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