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【井戸木鴻樹は「勝負の厳しさを改めて思い知らされた」】 |
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第4日
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競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayashi / Hakusho Yamanouchi |
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トーナメントリーダーとして迎えた最終ラウンド。井戸木鴻樹は1、2番を連続バーディにする絶好のスタートを切った。身上のショットコントロールは、これまでの3日間同様に冴えていた。確実にフェアウェイをとらえ、グリーンに乗せていく。井戸木のいう「自分のゴルフ」は、1番パー5の第3打、2番パー4の第2打ともにピンそばについたものだった。
この後、6、8番とボギーにして試合は前の組でラウンドするミノザ、室田とともに通算4アンダーパーで3選手がトップに並ぶ混戦模様に変わっていった。「その段階では、1、2番の貯金もあったので、気持ちに変化はなかった。ちょっと参ったのは、インに入ってからですよ」。
いわ
ゆるサンデーバックナインである。井戸木の気持ちを揺さぶるようなシーンが続いた。雨足が強くなった中で迎えた209ヤードの12番(パー3)。わずかな逆風を感じていた。そこで、クラブ選択にちょっと迷った末に4番ウッドを手にした。第3ラウンドよりも2クラブ分大きくしてのティーショット。結果は、それでも短かった。雨と風。予想以上に飛距離が出なくなっていた。ボギー。これが、井戸木の距離感を鈍らせてしまった。13番では第2打で「少し強めに打っていこう」と、彼らしからぬ無理をして「ほとんどシャンク」の大ミスで連続ボギー。通算2アンダーパーとなって4位にまで後退してしまった。
折れそうになる気持ちを、もう一度奮い立たせてくれたのが16番ホールだった。グリーン左サイドの深いラフからロブショット気味にボールを上げた。落下したボールは、ゆっくりと転がり、そのままカップに消えた。同組の中嶋常幸と並び、さらに前をゆくミノザ、室田に1打差に詰め寄るチップインのバーディだった。
「あれで、まだチャンスは残されているのかな…という気になったけど、17、18番でショットが計算よりも飛ばなくて、チャンスを作れなかった。結局1打届かなかったわけだけど、改めて1打の重さ、勝負の厳しさを痛感させられました。悔しいけど、まだ、自分に足りないことがある。一緒に回った中嶋さんのパッティング、ここ一番の集中力…。負けたけど、これを次に繋げていきたい。あれが、大きな収穫だった。あとになって、そう言えるようにまた練習します」。
井戸木は、この後シニアツアー最終戦(富士フィルム・シニア選手権)に出場したあと、レギュラーツアーの第3次QTに挑む。「レギュラーツアーにも出られるように、そちらも頑張ります」。敗れてなお前向きだった。
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