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【優勝争いの常連、室田淳がトップタイのスタート】 |
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第1日
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競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayashi / Akihiro Ueda |
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とてつもない高弾道、とてつもない飛距離。スタート前のドライビングレンジで、室田淳は、居並ぶ選手たちのなかでひと際存在感を輝かせていた。「今のシニアツアーでの室田さんは、別格といった感じですよ。かつてレギュラーツアーでジャンボさんが別格だったのと同じで、立ち向かっていくのに、ちょっと恐怖感を覚えるくらいです」そうもらしていたのは、3アンダーパーで6位タイのスタートを切った東聡であった。
東選手ばかりでなく、シニア競技での室田は、常に出場選手たち全員に存在を意識させている。
「室田さんが、どんなゴルフをしているのか。どんなスコアでラウンドしているのか。気にさせられる。今日も、前半を終わった
ところで速報ボードを見たら、9ホールを終えて6アンダーパーでしょ。この大会も室田さんの一人舞台になるのかな…って、そんなことを思わされました」これは、トップタイにつけた水巻善典だ。
面白いのは、当の室田である。ドライビングレンジでの練習を切り上げるとき「ダメだな、こりゃ。アイアンが当たらないや」ちょっと離れたところで打っていた尾崎直道が、室田に視線を向けて「あんなこと言っているけど、見ててごらん。凄いスコアで上がってくるから」。ギャラリーから笑いが起こっていた。
さて、室田が、スタートしていった。いきなりアイアンショットをピン横につけるバーディ。3番(パー5)では、2オンさせて5~6メートルのイーグルパットをねじ込んだ。続く4番では、また第2打のアイアンショットをピンそばに寄せる。4ホールで4アンダーパー。さらに6番でもまたまたアイアンショットをピンそばにつけて5アンダーパーとし、スコアボードの一番上に、その名を掲げた。この後、8番(パー5)もバーディにしてアウトは30。どこが「ダメだ、こりゃ」なのか。
「うーん、ゴルフって本当にわからない。練習では、ちっとも上手く打てなかったのに、いざスタートすると、ビタビタくる。わからないよ、うん、本当にわからない」。
後半は、前半の快進撃が幻でもあったかのように1バーディ・1ボギーのパープレーにとどまった。まさにわからない、である。
「トップタイ? まあ、初日だからね。明日は、何が起こるかわからない。初日だって、前半と後半では、あれだけ変わってしまうんだから、先のことなんて本当にわからないよ」。
首を傾げながらトップタイに立たれたら、他の選手たちは、こう思わずにはいられないだろう。「うーん、あの人は、何をやるかわからない」。
今シーズン、シニアツアーでは、ここまで賞金ランキングのトップにいる。本命が、定位置に着いたことだけは、誰もが認めざるを得ない状況で、今年の日本シニアオープンも室田を軸にした展開になる。
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