今シーズンのシニアツアーは、ここまで開幕戦の金秀シニアから日本プロゴルフシニア選手権まで9試合が消化された。そして、勝利の美酒に酔った選手も9人いる。つまり、複数勝利者はおらず、試合毎に新たな優勝者が誕生してきたことになる。
開幕戦を制したのは崎山武志で、このトーナメントがシニアデビュー戦であった。最終ラウンドに2位からスタートしての逆転優勝。デビューを優勝で飾ったのは2003年の藤池昇龍いらい、実に10年ぶりのことだった。これが、波乱のシーズンの呼び水となったのかもしれない。
第2戦では、タイのブーンチュ・ルアンキットが日本での初優勝を果たした。欧州シニアツアーを主戦場に5勝をあげていて、2010年には同ツアー賞金王も獲得しているアジアの強豪が、日本シニアツアーでようやく初タイトルを手にした。
第3戦は室田淳、そして第4戦は中嶋常幸とシニアツアーのビッグネームが勝ち名乗りを挙げる。第5戦は、再び初優勝者が誕生した。東聡。2日間130ストロークのレコードでコースを駆け抜け、シニア4年目にしての嬉しい初勝利であった。第6戦は、最終ラウンドに62と大爆発した羽川豊の大逆転優勝。第7戦は、日本シニアオープンのディフェンディングチャンピオンであるフランキー・ミノザが制し、第8戦では真板潔が最終ラウンド最終ホールのイーグルで劇的優勝を成し遂げた。 |