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【首位タイの水巻は「このイメージでいいゲームをしたい」】 |
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第1日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:Gary Kobayashi / Akihiro Ueda |
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よく、そのホール攻略は、グリーンから考えろ、という言葉がある。この大会の水巻善典が、まさにそのプランである。「このコースは、グリーンが比較的大きくて、いくつものコブ(マウンド)があるでしょう。ですから、ホールロケーションによっては、ピンの近くに寄せるという単純な考えではなく、どこを狙うとどういうマウンドがあって、ボールがどういう風に転がっていく。だからこうしようとか。手前エッジから、15ヤードと表示されていても、この場合は、少し突っ込まないといけない。この場合は、手前何ヤードから転がしていこうとか。さまざまなパターン があるわけですよ。すると、ホールロケーションが解って、そのホールのティショッ
トからの組み立ても、そこに合わせてどう狙っていくかというプランニング が必要でしょう?」
第1ラウンド。前半が2バーディときて「9番ホールでボギーを叩いたときに1アンダーパー。ふと(速報ボードを)見ると室田さんが、6アンダーパーでしょう。これは、もっと攻めに行かないと、と思ったんです」言葉通り、水巻の後半の猛チャージが11番から始まった。11、12番でバーディのあと、15、16番もバーディをもぎ取って、最後は18番だ。 「あれは、おまけ。ご褒美みたいなもので……」と照れ笑いをした。それもそのはず、長い長い16メートルの距離が入ってしまったのだ。たらたらとした下りラインから、再び少し上っていく傾斜。ラインは、ほぼ真っ直ぐだったが、最後で軽いフックライン。
水巻がおまけというのは「たまたま入ってしまった」という感覚が強かったからだ。
水巻は、この大会の前週に、レギュラーツアーのサードQTにチャレンジしている。台風の影響での風雨。競技短縮など散々な目に遭ったといったが「それでも、集中力が高まったまま、この大会に臨めたんですよ。なんていうかなぁ、やはり若い選手の中で一緒に戦うというのは、もちろん 飛距離も30も40ヤードも置いていかれるし、きついですけど、集中力は高まるんですよ」言わば、無駄な贅肉が削ぎ落とされて精悍になったゴルフ とでもいおうか。
その選手としての闘争本能と集中力の余韻が、しっかりと残ったままシニアオープン開幕を迎えたわけである。「このイメージで、残り3日間、いいゲームをしたいですね」と、目が輝いて
いた。
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