2013年度(第23回)日本シニアオープンゴルフ選手権競技
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Championship Reports
競技報告
【東の好スタートの裏には47インチのドライバーが】
第1日 競技報告:三田村昌鳳    写真:Gary Kobayashi / Akihiro Ueda
麻生飯塚の朝夕は、もう肌寒い。昼間との寒暖の差が、身に染みる。選手たちは、その気温にも対応して、18ホールの対策を練る。この日、3アンダーパーの69でホールアウトした東聡は、こう語る。
「朝ね、その気温と風の対応にちょっと失敗したんですよ。うまくマッチングできなかったんです。ですから(その距離に対して)大きいクラブ、小さいクラブと決めるときに迷いもありました。今日のゴルフに限って言えば、それだけがミスらしいミスといえます」。

10番からのスタート。493ヤード(パー5)。「できれば、4をとってスタートしたかったんですが、残り距離のクラブ選択ミスで、5でスタート。そんなミスが、3~4ホー
ルほどありました。結果的には、ナイスパーで凌げましたけど、明日からの課題ですね」。
前半を2バーディ・1ボギーで折り返して、後半(1番から)は、3、4、8番でバーディ。5番でボギーとして3アンダーパーとなった。「今年から、ドライバーを47インチの長さにしたんです。ひょっとするとレギュラーツアー時代よりも、飛んでいるんじゃないかなと、思います。ええ、15~20ヤードは間違いなく飛んでいますから」というドライバーショットの飛距離と安定感が、好調な原因のひとつだという。

「僕は、レギュラー時代から、練習量は裏切らないって、ともかく打球練習中心にやってきたんです。ボールを打ちすぎて故障したりとかありましたけどね(笑)。それはシニアに入ってからも変わらない生活だったんですよ。でも、今年から、ラウンド中心というか、両方適度にやってみよう。いや、むしろラウンド中心にしてみようという気持ちで取り組んだんです」。
縁あって、くまもと中央CCで半ば合宿風にラウンド数を増やした。試合の合間があれば、始まる1週間前、2週間前とそこで毎日ラウンド練習を繰り返した。「自宅(東京)と半分半分の生活かも知れません。でも、その甲斐あって、(PGAシニアツアーの)後援競技で優勝できましたし、いい感じでこの大会にも入ることができました」。
そのことによって、コースの中でのゲームの智慧が増えてきたという。「悪い言葉でいえば、誤魔化しが効くようになったということかもです(笑)」誤魔化しというのは、引き出しが増えて、その対処方法がうまくなったということだ。
「実は、僕、ユーティリティクラブが打てないんですよ(笑)。スプーン、クリーク。そして3番アイアンというセッティング。これからの課題は、そこですね」と、まだ幅が広がる伸びシロがあると東は言った。

「あと3日間、いいポジションにいたいですね」と明るい表情で語った。

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