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【首位に躍り出た隠れた実力者、ポール・ウェセリン】 |
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第2日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:Akihiro Ueda |
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長尺、中尺パターが、いまではポピュラーになっている時代。けれども、英国のポール・ウェセリンは、めずらしくやや短めの32.5インチという短い長さのパターを愛用している。確か、同じ英国のバリー・レーンも短いパターを使っていたはずだ。
「中尺? 長尺? 信じられないよ。僕は、一度も使ったことがないさ」とあっさりと答えた。彼の持論は「パターの長さは、股下にしっくりと収まりやすく、両腕をだらりと伸ばしたときに、スッと構えられる長さがいちばんいいと思っている」ということで、20年以上、この長さのパターを愛用している。
第2ラウンドは、10番からのスタート。11番で18メートルという長い距離を沈めて
バーディ。13番では、3メートル。18番では1.5メートル。さらに後半では、1番と5番で7メートル。9番では、1.5メートルと、この愛用パターの威力が発揮した。71-67とこの日5アンダーパー。通算6アンダーパーで首位に踊りでた。
ポール・ウェセリンという選手。初耳だ。それもそのはず、欧米のレギュラーツアー選手の経験もない。昨年1月に欧州ツアーの予選会を2位で通過した。彼の初戦が5月のマローカシニアで2位。さらにISPS Handaシニアに優勝。シニアの新人王に輝いた。今年も、スイスのシニアオープンを含めて2勝を果たしている実力者だ。
「7歳の時に両親に連れられてゴルフを教わったんだけれど、正直、その時はたいした興味もなかったんだよね。でも、13歳のころだったかな、ランカシャーのあるクラブのジュニアメンバーになってゴルフをしていたら、すぐにハンディキャップ12。それから家を転居して近くのコースのメンバーになって遊んでいたら、すぐにハンディキャップ3までいったんだよ」そこから彼は、ゴルフ競技に熱中した。ジュニア選手権に3年連続優勝するなど活躍した。
「でも、プロになろうなんて全く考えていなかったんですよ。会計士の勉強もしていたし、忙しい日々を過ごしていたからね。20歳を過ぎたころだったかなぁ。プロ転向を意識したのは…」プロ転向が23歳。でも、いわゆるアシスタントプロから、クラブプロとしての生活だった。それでも、全英オープンの予選会にチャレンジして1992年全英オープンには出場している。
その後、クラブプロの傍ら欧州ツアーのテストに合格し挑戦したこともあった。
シニアツアーは、彼にとって青春時代に置き去りにしていた、もうひとつの夢を実現させるためだったのだろう。「日本はもちろん初めてだけれど、ほんとにいいところだよね。コースも大好き。特に、今回のコースはフェアウェイも狭くて、全体的にタイトなので僕にぴったりだよ?何故かって?僕のショットは、曲がらないから(笑)」
ドライバーの平均飛距離は、275ヤード。なによりも正確さが売り物だ。現在、欧州ツアーの賞金ランキング2位。手強い選手が、英国からもうひとり出現した。
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