2014年度(第47回)日本女子オープンゴルフ選手権競技
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Championship Reports
競技報告
【優勝争いから一歩後退の有村。明日は有村本来の小気味よいプレーが見られるか】
第3日 競技報告:三田村昌鳳    写真:Y.WATANABE / G.KOBAYASHI
第2ラウンドを終えて通算6アンダーパー、首位タイの有村智恵は「久しぶりにこんなゴルフが出来ました。ここ1~2年、2日目がとても嫌いで、ずっと予選通過ばっかり意識しながらラウンドしなければいけなかった。どうしても小さくなってしまっていたので、今週はどんな成績でもいいから思いきって攻めようという気持ちでスタートしました。

そういうゴルフが途中から徐々に出来るようになってきて、前半からバーディがポンポンと来たので、後半は逆に気持ちを切り替えてしっかり攻めようという気持ちになれたのが良かったです」と語っていた。確かに、彼女の表情も明るく見えたし、ゲームが進むに連れて、スウィングも小さくコントロー
ルするのではなく、気持よく振りきれてきていた。伸び伸びとしたプレーだった。けれども、第3ラウンドはムービング・サタデー。スコアが動く18ホールである。有村は、十分それを知っている。

出だしの1番で、バーディ。そのまま波に乗れるかと思った矢先の3番でダブルボギー。出鼻をくじかれた。それでも、5番でバーディとし前半をイーブンパーとして迎えた後半。さあ、これから、という流れのときに「この体の固まる感じはなんだ、と思いました」と正直に語ってくれた。

何度も優勝争いを経験し、ときには敗退し、ときには勝利を繰り返している選手だからこそ感じるプレッシャーがある。勢いだけなら、それを振り払えることもある。経験を積むというのは、良いことも悪いこともすべて飲み込むということなのだろう。
11、12番をボギー。そして14番では、ダブルボギー。すべてが裏目にでてしまう結果だった。

「ティーショットがすごくブレていて、いい流れがくることがありませんでした。いまの自分の感じだと、こんなもんなんだなぁと思います。それでも、16番でバーディをとって、そのあとはいいセーブができていたので、そこを評価して明日、いいゴルフができればいいと思います」。

自信のある自分と不安たっぷりな自分が、交錯する。その揺れ動く狭間でプレーを続けなければならない。「17番も18番も、ラッキー(パー)だったし、まだ運が残っていると思うので、いい位置にいると思っています」自分を鼓舞するような最後のコメントが、頼りの綱だ。
有村らしい、小気味の良いプレーが、最終ラウンド、見たい。

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