自身初の獲得賞金1億円突破を果たして臨んだ笠りつ子の日本女子オープン。戦いのテーマは「他の出場選手ではなく、打倒・井上誠一です」。本選手権の舞台である烏山城カントリークラブは、井上誠一氏設計のコースだ。「だから、スタート前というより、今週に入って、心の中で設計家に勝ってやる、と思ってきました」。
練習ラウンドで、クラブセッティングも一部手直しした。5番アイアンを抜いてロフト28度のユーティリティクラブをバッグに入れた。第1ラウンド、このクラブは3ホールで活躍した。バーディにつながったわけではないが、しっかりとグリーンをとらえた。
10番からスタートして、前半は1バーディ・2ボギーで
1オーバーパー。後半で3バーディを奪って2アンダーパーでのホールアウトとなった。第1ラウンドのゴルフへの自己評価は?
「自分の中では、50点ですね。他の選手のスコアは見ていないので、自分がどの位置にいるのかも知りませんが、許容範囲のゴルフでした。設計者との戦いも、いい勝負ができたのではないかと思います。まあ、形勢不明の五分といったところでしょうか。まだまだこれからの戦いです」
賞金女王争いでイボミを追っての2位にいる笠。イ ボミが第1ラウンドを終えて体調不良で棄権したため、今大会では一気に差を詰めるチャンスが巡ってきた。打倒・井上誠一を果せば、初の女王の座も見えてくる。
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