6番まで3連続を含む4バーディと一気にスコアボードの上位に駆け上ったのが、有村智恵だった。7、8番を連続ボギーにして足踏みしてしまったが、その後も再三再四ショットでバーディチャンスを作り出した。ところが、2メートル前後の距離が決まらない。結局、通算イーブンパーのままで11位タイにとどまった。
今シーズン途中で米女子ツアーから撤退し、日本女子ツアーへの復帰を決めたが、出場できる試合は限られている。その中で、有村が目指しているのは賞金シード獲得だ。それができないと、セカンドQTからの挑戦で来季出場権をかけた厳しい状況に身を置かなければならなくなる。
ここまでの有村は推薦などで7試合に出
場し、獲得した賞金は337万4千円余。シード権が与えられる50位には程遠い90位にいる。昨年の50位は柏原明日架で1791万6千円であったことを参考にすれば、ボーダーラインは1800万円といったあたりであろうか。
賞金額の大きな日本女子オープンは、有村にとって絶好の機会といえる。優勝なら文句なしに3年間のシード権が与えられる。2位でも賞金は1540万円でボーダーラインに到達する。3位は1078万円。これでもボーダーラインに迫れる。
最終ラウンド、有村は、どんな思い、狙いで迎えるのであろうか。
「今日は、パッティングが決まり切らなかったというゲームでしたね。ショットは、ほとんど仕上がっていると思います。だから、最終ラウンドは、パッティング次第で、上位にいける。現状5打差ですか。十分に追いつける範囲です。このコースなら、自分のゴルフができれば、5~6アンダーパーのスコアを出せると思いますので。手応えはあります。今日のようなショット内容で、パットが入ってくれれば…」
最終ラウンド。有村の大逆襲が見られるかもしれない。
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