2アンダーパーで3位となった藤本佳則は、前半で3バーディ・ノーボギー。後半は、16番でのボギーだけで、あとはすべてパープレー。「(10番からのほうが難しい?)うーん。どっちにしろ難しいです。全部」と答えた。コースセッティングのシビアさについては、どの選手も口を揃えて、難しさをさまざまな表現で語る。サディスティックという声。コース対策は?と聞けば「ないです。ラフに入ったら出すだけ。フェアウェイをキープしないと良いゴルフをさせて貰えないので、フェアウェイに行ったらまあ、アンダーパーも出るかもしれなけれど、全部ラフだと90くらい叩くんじゃないですかね」と答える選手もいる。
だから上位にきている選手
たちは、当然、フェアウェイキープ率がいい。キープ率1位は、もちろん首位のH・W・リュー。そして、藤本はといえば、矢野東と並んで、キープ率は同じ15位である。なにがいいのかと言えば、藤本は、パーオン率が1位。矢野東は、平均パットが1位なのである。さらに藤本は、パーキープ率も2位と好調だった。
「ティーショットも深いラフにいかず、バンカーとか、セミラフに行ってくれたから全体的にボチボチかな、と」藤本らしいコメントである。
「ともかく、ラフにしか行かなければ、平気で80とか思うし、全然これぐらいという想定スコアが立てられないまま、まわってきたというのが実感ですよ」
最終ホール。478ヤード、パー4で、刻んで3打目勝負でナイスパーをもぎ取った。それがいちばん耐えたパーだったという。藤本の平均パット数が、1.785で45位。もしこれが豹変すれば、面白い展開になる。
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