ディフェンディングチャンピオンの小平智は、69・71で通算イーブンパー。5位タイで2日間を終えた。その小平が、昨年の優勝から、何が変わったのかを教えてくれた。「昨年の大会では、2日目に10アンダーパーで回ったけれど、今年のコースセッティングやコンディションとは、比較にならないけれど、ただ、あのときは、とても運がよかった。運に恵まれたと思う。アプローチもチップインしたり、奇跡的なことが起こって優勝できたのだと思うんですね」でも、今年は、違う。そういうことなしに、首位と2打差の5位タイで折り返しているというのだ。
そして、実感している。「自分のゴルフが成長しているな、と思います。何が? と聞かれ
ると困るんですけど、ゴルフが大人になったと思う。例えば、最後(18番)のボギー。1年前までの自分ならば、あの場面でダブルボギーを叩いていたと思います」ショットが木に当たったりして、不運が重なり、4オン1パット。そういう最悪の状態でもボギーで収められる自分が居たというのだ。
この大会を前に、小平は「3パットしない。ダブルボギーを叩かない」という目標を立てた。7番で、ダブルボギーを叩いてしまったけれど「ショットが全体的によかったし、大きなダメージを受けるダブルボギーではなかった」とポジティブに解釈している。
「このシーズンオフの間に、自分の弱いところを改善することに専念しました。アプローチ、ショット、パット……全体的にレベルアップをはかって、どうしたら自分のゴルフがイメージ通りにできるかを考えました」と、オフからの課題追求と課題をクリアしていくことに集中した。小平は、自分のゴルフ、大人のゴルフができるように、さまざまな取り組みをしてきた。昨年の「勝負脳の鍛え方」もそうだし、他人の声に耳を傾け、自分のゴルフを太く逞しくすることに余念がない。
「(大会前からの)目標は、パープレーですけど、もちろんアンダーパーにしたいですよね。優勝するには、それが求められますけど、まずは最低限アンダーパーからです」と語る。
明日の組み合わせは、松山英樹だ。この2人のプレーは、見逃せない。
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