第2ラウンドを終えて、二人の韓国人選手がトップに並んだ。H・W・リューは第1ラウンドのリーダー。李京勲は、石川遼らとともに今日のベストスコアタイの67をマークしての浮上だった。
第1ラウンドには、ノーボギーで4バーディと危なげないゴルフを展開したリューだったが、この日は、派手な内容のプレーとなった。10番からスタートしてバーディを先行させたのだが、14番で今大会初のボギーを叩くと、続く15番でダブルボギー、さらに後半にターンしてからの2、3番も連続ボギーにして前日の貯金を全て吐き出してしまった。
「ティーショットのミスが多かった」というのが、苦しいラウンドになった原因だった。15番(パー4
)のダブルボギーは、ティーショットに17度のハイブリッドクラブを手にしたのだが、左ラフに曲げた。深い芝生にすっぽりと埋まったボール。そこから6番アイアンで強引にグリーンオンを狙ったのが裏目にでた。ボールは20ヤードほどしか飛ばずに、まだラフに留まった。第3打は、無理をせずにサンドウェッジでフェアウェイに出すだけ。4オン2パットという内容だった。
流れが変わったのは、5番ホールだった。ティーショットは、やはり17度のハイブリッドで、今度はフェアウェイをとらえた。ピンまでは165ヤード。「7番アイアンで軽く打った」というショットは、そのままカップに飛び込んでのイーグルとなった。勢いを盛り返したリューは、続く6番(パー3)もバーディにした。ジェットコースターのようなゴルフだったが、終わってみれば通算2アンダーパーでタイとはいえ、首位の座をキープしていた。
一方、6バーディ・3ボギーの67で追い上げた李は、積極的なプレーが目立った。「できるだけピンに近づけるように狙っていった。ラフにいっても、攻撃的にグリーン近くまで打ち出すようにした」。この作戦は、昨日のプレーの反省から生まれたものだった。「安全にグリーンの広いエリアに乗せていこうとしたのですが、乗った位置からは難しいラインばかりが残ってしまった。だから、今日は、ピン近くを狙って、しかも上りのパッティングラインになるように心がけました。全体的に思ったとおりのプレーができたので、このポジションにこられたのだと思います」
李には、ナショナルオープンへの強い思い入れがある。「プレーヤーとして、ナショナルタイトルは価値が高いと思っているのです」という李。実は、母国の韓国オープンで昨年から連覇している。これに、日本オープンのタイトルを加えようというのが、最大目標である。
「とても優勝したいです。調子も良いので、自信もあります」最後は、きっぱりと断言した。両選手は、第3ラウンドに最終組で直接対決する。
|