2016年度(第81回)日本オープンゴルフ選手権は15日、埼玉県入間市の狭山ゴルフ・クラブで第3ラウンドを行った。ムービングデーと呼ばれるこの日のプレー、それを体現したのが通算1オーバーパーの8位タイでスタートした松山英樹。2番でバーディを奪った松山は、9番から圧巻の5連続バーディで一気に首位を奪取。16番(パー3)で3パットのミスからボギーを叩いたものの、この日6バーディ・1ボギーのベストスコア65を叩き出し、通算4アンダーパーで単独首位に躍り出た。1打差の2位タイには6バーディ・2ボギーの66をマークした池田勇太がつけ、明日の最終組での松山との組み合わせで、2014年大会以来の本選手権2勝目を狙う。首位タイスタートの李京勲は池田と同じく2位タイと粘り、母国韓国オープンと日本オープンの両国ナショナルオープンタイトルを目指して明日の最終ラウンドに臨む。
通算2アンダーパーの4位タイには本選手権3勝目がかかる片山晋呉。さらに1打差の5位にH・W・リュー。連覇を狙う小平智は終盤の3ボギーが響き、通算イーブンパーで6位につけた。
悲願の日本オープン制覇に14位タイから巻き返しを狙った石川遼は、ボギーが先行する苦しい流れも、ショートゲームとパッティングに冴えを見せて粘りのプレー。最終18番ではグリーン左ラフからのアプローチを直接放り込むチップインバーディでこの日1つスコアを落としたものの9位タイに順位を上げ逆転優勝に望みをつないだ。
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