後輩・松山英樹との最終ラウンド最終組での直接対決。池田は「もう少しパットが決まってくれれば…という感じでしたね」と切り出した。途中で飲み込んでしまった言葉は“もっといい勝負ができたのに”であったのだろう。
「お互いに、良いゴルフができて、久し振りに良い雰囲気で回れた。適度な緊張感と、結果はともかく、中身のあるゴルフで集中もできた。ホールアウトすると“すごいスピンだね”と話したり、“いまの(パットは)、入ったとおもいましたと”と話しかけてきたり、勝ち負けを越えてお互いに良いゴルフをするんだという気持ちの交流もあった」。
そんな中で優勝した松山のゴルフについては、こんな印象を受けていたとい
う。「ドライバーショットの距離もでているし、アイアンショットでは、自分とは(使うクラブが)1番手違う。自分がもう1ランク上にいくには、そこかなと気づかされて、後輩だけど良い勉強をさせてもらいました」
敗れはしたが、ここ3年、日本オープンでは優勝、2位、2位タイとタイトルに一番近い選手という印象をギャラリーにも与えている。2位タイの賞金1870万円を加えて、今季の獲得賞金は1億2118万余となり、谷原秀人を抜いてランキング1位に躍り出た。このことについても「この時期にトップになるのも久し振りだし、これからも毎試合、こういうゴルフができるように頑張りたい」。そして、話をこう締めくくった。
「英樹も遼もスコットも出てくれて、大勢のギャラリーのみなさんがコースに足を運んでくださった。今後は、彼らがいなくても、お客さんを呼べるように、頑張らないといけない。その思いを強くした」
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