1月に50歳の誕生日を迎えたマークセンにとって、シニアツアーは今シーズンがルーキーイヤーになる。といっても、同ツアーに専念しているわけではない。日本のレギュラーツアーに加え、アジアンツアーにも参戦して、1年中ほとんど休むことなく戦い続けている。なにしろゴルフ好きで「毎日でもいい。試合がないときでもコースにいたい。休みたくないんだ」
肉体的にも、精神的にもタフな選手である。シニアツアーでは、7月のマルハンカップ太平洋クラブシニアで初優勝している。最終ラウンドに63という爆発的なスコアをマークしての逆転勝ちだった。さらに先週のコマツオープンでも3日間を通算17アンダーパー(65、67、67)で疾
走し、2位に5打差をつける圧勝劇を演じた。獲得賞金は3000万円を突破して崎山に僅差の2位につけている。
その勢いは、初出場の日本シニアオープンでも続いていた。10番からスタートして12ホールを消化したところで5バーディ。17ホール目になる8番(パー4)で珍しくドライバーショットをラフに打ち込んだ。脱出してからの第3打が、今度グリーンオーバーとミスが続きダブルボギーとスコアを落としたが、最終9番ホールのバーディでひとつ取り戻して68でのホールアウトとなった。
シニアツアー入りを前に描いていたイメージがある。「コースが(レギュラーツアーと比べて)短くなり、自分はロングヒッターなのでイージーにプレーできるだろうな…」というのが、それだ。実際にそのステージに上がってみると「自分にとって有利な部分が多いことを実感した」という。
日本シニアオープンのコース設定は、「ラフが長く、距離のあるホールもあってタフな仕上がりになっているけど、その中で自分は8番ホールを除けばドライバーもアイアンも、良いショットを打てた。あの1ホール以外のプレーには満足している」。
第2ラウンド以降のプレーについても「もう少しパッティングの精度を高めたいとは思うが、全体的に良いプレーができているので、この調子でいきたい」と自信たっぷりに語っていた。初出場、初優勝へ絶好のスタートを切ったといっていいだろう。
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