第1ラウンドに飛び出したのは、欧州シニアツアーを主戦場にするピーター・ファウラーだ。昨年の欧州シニアツアーでは2勝を挙げ、賞金ランキング2位と大活躍した。今年も好調さを維持している。優勝こそないが、スコティッシュシニアオープンの2位はじめ、トップ10入りが5回。賞金ランキングでも6位につけている。日本シニアオープンには2012年大会(8位)以来4年ぶり2回目の出場となる。
「日本に来る前にヨーロッパで4試合プレーしてきた。どのコースも狭いフェアウェイだったけど、安定したティーショットを打てていた。この試合もフェアウェイをかなり絞ってあるけど、気にならなかった。ティーショットは1日を通して
安定していて、ほとんどフェイアウェイをはずさなかった。アイアンショットも良くて多くのホールでバーディチャンスにつけることができた」。
特に前半の1番からの9ホールでは、5バーディを奪う猛ダッシュを披露して一気にトップに立った。後半も2バーディ・1ボギーにまとめて6アンダーパーの好スコアでのホールアウトとなった。
機嫌が悪かろうはずがない。話は、一人娘のジョージアさんのことにまで飛んでいった。「娘は、いま24歳で、もう6年近くニューヨークを拠点にモデルとして活躍しているんだ。僕よりも、よっぽど世界中を飛び回っているよ。今年も、すでに3回も世界を回って熱心に仕事をしている」。
インターネットを調べると、ジョージアさんは、たくさんの写真で紹介されている。
「娘も自分も、活躍できる舞台があるのは、幸せなことだと思う。オーストラリアにもたまに帰ってくるので、それなりに会う時間もある。お互いに楽しんでやっているよ」
で、ゴルフの話に戻って-。
「今日は、ここ数日の雨でグリーンが柔らかくなっていたのでラッキーだった。これからは、乾いて硬くなるだろうけど、その準備もできている」
どんな状況、展開になっても死角はない。そう言いたげな口ぶりで締めくくった。
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