2016年度(第26回)日本シニアオープンゴルフ選手権競技
競技会トップ コース紹介 歴史・過去の大会 オープンへの道のり ギャラリー 協賛・役員 JGA HOME
sponsors
競技会トップ
フルリーダーボード
ホールバイホール
ホールサマリー
ホールロケーション
組合せ・スタート時刻
気象状況
競技報告
出場選手
競技概要
観戦案内
TV放映
フォトギャラリー
大会のみどころ
主な記録
本選競技日程
JGA HOME
NHKで全国生中継予定
Championship Reports
競技報告
【新たな闘志を胸に室田が2位タイに浮上】
第2日 競技報告:三田村昌鳳    写真:Y.Watanabe
「今日は、丁寧にプレーすることを心がけました」と室田は、語った。3バーディ・ノーボギー。69のスコアだった。丁寧に、という言葉の裏には、実は、忍耐力、判断力、技量、そして押し引きの機微など、複雑なゴルフゲームの内面が秘められている。「出だしから5番ホールまで、(バーディ)チャンスが何度かあったんですよ」それでも、無理せず3パットのボギーを防ぎながら、しっかりとパープレーをベースに攻めていった。
6番で、上り5メートルのバーディパットを沈めて、さらに9番(パー5)で「グリーンの右サイドの淵から7メートルほどの距離を沈めて、おまけのバーディ」を奪った。おまけという表現は、丁寧なプレーを続けたご褒
美だったのだろう。

本選手権は、バーディ合戦の戦いではなく、シビアなコースセッティング、ホールロケーションでの戦いでは、ボギー、ダブルボギーを叩いてスコアを崩さない。そんな中で、バーディを奪っていくという戦いだ。だから室田は丁寧なゴルフを決意したのだろう。
後半に入って、13番でバーディ。幾度かのチャンスとピンチを切り抜けて丁寧なプレーをやり遂げた。

「それにしても」と室田が感心するのは、同じ組でプレーしたマークセンのことだった。「見た?あの17番のバンカーショット。あれはなかなかできるもんじゃない」と言った。マークセンの17番のバンカーは、第2打をグリーン左サイド手前のバンカーに入れたときのバンカーショットのシーンである。ピンまでおよそ30ヤード。バンカーのアゴも高い。その場面で、マークセンは、ほぼフルショットで、高いボールを放ち、キュッキュッとピンに寄せた。
「あの決断と勇気。凄いよね。世界の難しいコースで戦っていないと、あんな勇気とショットはできない。怯んじゃうもの、普通なら。それを大事な場面で、逃げることなく攻めていく。人間がタフなんですよ。そういうシニアルーキーがやってきたんだから、負けていられないでしょう!」キング・オブ・シニアの心に、新たな闘志を沸かせたのは、マークセンだった。残り2日間、二人の熾烈な戦いは、見逃せない。

その他の記事はこちら
戻る