鳴尾ゴルフ倶楽部は、好きなタイプのコースレイアウトでは?と、本選手権初出場の藤田寛之に訊くと「好きだけど、難しいですよね。ショットの精度が求められるということは、自分のコンディションが、それに見合っていないといけないわけですけど……。それがしっかりとできていないので、苦しいですねぇ」と語った。確かに、1番から7番までずっとパープレーが続いた。
「バーディチャンスは、1番だけで、あとは1パットパーで凌ぐゴルフでした。2、3番でしょう。あ、4番も5番もでした。7番(パー5)も、6メートルでしたのでバーディチャンスじゃありませんでしたし。ようやく8番でバーディを取れたのですが……」と苦しいラウ
ンドとなっていた。
前半を1アンダーパーとして折返してもパーが続いた。スコアが動いたのが14番。ボギーだった。「全体的にもそうでしたけど、特に後半になって、訳がわからなくなってしまったんですよ。ここはフェードだけでなく、ドローボールも要求されるホールがありますから、それに風の読みも難しくなってきて、苦しかったです」と、苦しみになんとか耐えながらのプレーを振り返った。
今季、シニアツアーに参戦して本選手権が2戦目。昨年、50歳となったけれど、レギュラーツアー中心でプレーしていたからだ。15番バーディとしたあと16番でも3打目をミスしてボギーとし、イーブンパーで第1ラウンドを終えた。
「ちょっとショットをなんとかしないと……」といって、練習場へ小走りに向かっていった。
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