4アンダーパー2位タイで1番ホールをティーオフした増田伸洋は、いい流れでスタートした。2番、4番(パー3)、6番(パー5)と3つのバーディを奪っていた。どこまで伸びるのだろうという良いリズムに見えた。ところがプレーしている増田本人には、外からでは解らない違和感があった。「ティーショットが気持ち悪いって感じていたんですよ。前半の3つのバーディは、ほんとにパッティングに助けられただけなんですよ。どうも気持ち悪い。ティーショットがね」という増田だった。本人が流れを変えた、というか気持ち悪さが現実に結果として現れた兆候が、8番(パー4)のパッティングだった。約2メートルの距離を外してパー。続く9番も、
なんとかパーで切り抜けたものの、後半に入って、「ボールが曲がり始めたんですね。それがパッティングにも影響して、タッチまでも合わなくなってしまったんですよ」12番でボギー。後半9ホールは、スコアが動いたのはこのボギーだけ。ずっとパーで切り抜けてきたという内容だったという。
増田は、高校時代にはラグビーの選手だった。「もし花園にいければ、そのままラグビーをやっていたかもしれませんね。千葉大会どまりでしたから、ゴルフに転向したわけです(笑)」実家は、は練習場を経営している。2人兄弟。6歳上の兄(増田秀仁)もアマチュアゴルファーで、昨年の本大会に出場した経験もある。そしてラグビー時代の恩師の要請で、増田は現在、流通経済大学ゴルフ部の監督もすることになった。「実は、今年からゴルフ部創設なんです。まだ部員は、少ないんですよ。ぜひ、ゴルフ部に入るように宣伝してください(笑)」とPRも忘れなかった。ショットの違和感。パッティングのタッチが合わない。途中「暑さでボーっとしましたけど、暑い暑いなんて言ったら、先輩方に怒られそうで、踏ん張りましたよ」というシニアルーキー「明日までに、なんとか修正して、良い位置をキープしていきたいと想います」また、タフで頼もしい50歳のルーキーが現れた。
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