海外挑戦で
タイトルへの想いが再燃
プロゴルファーの大きな夢は、世界の舞台での勝利であろう。それを目標にシニア入りしても積極的に海外に挑戦し、その壁の高さに打ちひしがれるも自分たちの夢への情熱を再燃させている選手たち。 今年、全米シニアオープンゴルフ選手権、全英シニアオープンゴルフ選手権、全米プロシニアゴルフ選手権などに出場した藤田寛之、深堀圭一郎、宮本勝昌、兼本貴司の心の裡に燃やす情熱がナショナルオープンでどんなプレーを引き出してくれるだろうか。
昨年大会、マークセンと優勝争いを演じたものの、2位に終わった藤田寛之。
「プロならば誰でもほしい」と位置づけている日本シニアオープンのタイトル。自身もそして周囲も初のナショナルオープン戴冠を期待しながらも、あと一歩のところで頂点にたどりつけていない。年齢を重ねるごとに「視力が衰え、スウィングスピードが落ち、疲れも残りやすい。パッティングやアプローチの微妙な感覚もしっくりこない」と身体と感覚とのギャップに苦しめられている。
今年は8年ぶりの海外挑戦を控え、昨年末から1週間のトレーニングルーティーンを見直すなど試行錯誤を続けてきた。そして迎えた全米シニアオープンゴルフ選手権では47位タイの成績を残したが、自身の成績よりも刺激を受けたのは、65歳で史上最年長優勝を果たしたベルンハルト・ランガーの姿だったという。全米シニアオープンの1ヶ月前に開催された全米プロシニアでランガーと同じ組でプレーをして、一回り年上の彼が見せる強さを実感させられてからの快挙達成に、「違う世界の凄さを見せてもらった」と目を輝かせる。 |