通算5オーバーパーで全体の36位タイとなり、昨年大会に続いて日本シニアオープンゴルフ選手権ローアマチュアを獲得した髙橋雅也。「ローアマチュアは獲りたいと思っていましたが、全体の順位でもっと上位にいきたいと思っていました」と語る。昨年の通算13オーバーパーで全体の48位タイという自身の成績を大きく更新する結果には、安堵と満足が入り混じった笑みを見せた。それもそのはず、髙橋の第1ラウンドは2バーディ・5ボギーの3オーバーパーで76位タイ。カットラインも気になる出だしに、「自分がカットにならないように。他の人は関係なく、一生懸命ゴルフをしよう」と気持ちを切り替え、第2ラウンドは3バーディ・2ボギーと
1つスコアを伸ばして、44位タイに順位を上げて最低限の目標をクリアした。「4日間競技なので、我々アマチュアにとっては、スコアを伸ばすのではなく、耐えていくような感じになると思っていました。結果的には通算5オーバーパーですが、ズルズルいかないように注意しました」と、最後まで集中を切らさず、粘りのプレーを見せてくれた。
アマチュアにも門戸を開いているナショナルオープン。髙橋は、「グリーンが難しくて、アマチュアの自分には打ち切れないところも多々ありましたが、ナショナルオープンでしか味わえない、トッププレーヤーが競う世界でしか味わえないホールロケーションに、苦しいけど楽しいというか……このコースには戦略がある。ゴルフをプレーできて楽しい、嬉しいなという感じです」と、今年も日本シニアオープンを、そして能登カントリークラブを骨の髄まで堪能したようだ。
また来年、髙橋がナショナルオープンの舞台でゴルフの奥深さと楽しみを味わっている姿を見せてもらいたい。
|