Japan Senior Open Golf Championship日本シニアオープンゴルフ選手権
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競技報告:M.Ideshima 写真:Y.Watanabe / T.Matsumoto
この日のベストスコアタイとなる5アンダーパー66をマークした伊澤利光が、3オーバーパーの61位タイから11位タイへと大きく順位を上げた。
そんな伊澤だが、優勝スコアに関してはまだ見えていないと言う。豊富な経験を持つ伊澤をもってしても予想が立てられないほど、今回のコースは難しいと言うことだが、やはり鍵を握るのはティーショットのようだ。
「フェアウェイをキープすることがやっぱり一番大事ですよね。何回かは入っちゃうのはしょうがないので、そんな中で今日はある程度はできたかなと。あとは良いライって言ったらおかしいけど、そこまでどっぷり入っちゃったのがあまりなかったので、乗りはしないですけど、そこからパーを獲れたので。それが良い結果につながったかなと思います」。
ラフに入ってしまうとなかなか乗せるのは難しいと話す伊澤だが、この日もくるぶしが見えなくなるようなラフから、2打目でグリーンエッジまで運ぶ場面があった。同組の倉本昌弘から「良いパワーしているよね〜!ゴルフをさせるには勿体ないなぁ」と茶化されてはいたが、ある程度打てるライだったとは言え、グリーンまで持っていける選手は今週に限ってはそれほど多くはない。その点に関しては大きなアドバンテージになることは間違いない。
そんな伊澤のモチベーションの一つになっているのが、指導している天本ハルカの活躍だ。
「優勝したらぼくも勝たなきゃって思うし。弟子が勝っていて、自分が去年みたいにシード落ちしているようではしょうがないので。そういう意味で“自分も”という励みにもなりますよね」。
日本タイトルはもちろん獲りたいが、優勝スコアがまだ見えていないだけに、とにかく明日しっかりプレーするだけだと伊澤。優勝を意識できるかどうかは、明日の3日目のプレーにかかっている。