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Championship Reports競技報告

競技報告:S.Mitamura  写真:Y.Watanabe / T.Matsumoto

片山晋呉は、第3ラウンドを終えて、通算6アンダーパー。3人の首位グループに1打遅れて最終ラウンドをスタートした。その第3ラウンドでの記者会見で片山は、こう語っていた。

「勝つためには、最終ラウンドで2アンダーパーじゃ届かないというのはわかっているので。明日ももう少しスコアは出るでしょう。明日は明日で、いろんなことが起きるでしょうけど。それも一つの物語だと思ってね、やるだけと思って僕はやりますけど。もういろんなことが、大変なことが起きると思いますよ」その言葉どおり、最終ラウンドは波乱万丈のゲーム展開となった。

その中で、片山は穏やかなスタートを迎えた。1番から8番までずっとパープレーのままだった。9番で初めてスコアが動いた。バーディだった。さらに10番でもバーディ。11番をボギーとしたけれど、12番でバーディ。通算8アンダーパーで首位グループに肉薄した。スコアボードを見ることなくプレーする片山が、12番で「ちらっと見ました。あ、1打差かなって」という矢先の13番。4メートルほどの距離のバーディパットを、ぺろりと外した。片山の流れが変わったのは、そこからだった。14番でボギー。15番でダブルボギーと3つ落としたままバーディが取れずにこの日1オーバーパー。通算5アンダーの5位タイで終わった。

「もう何十回も負けているし、何十回も勝っているし。よくわかっていますよ。負けても勝っても精一杯、今やれているから、すごく気持ちが充実しているし、狙ってきて狙った位置にいるって幸せなんで、それができている自分を褒めてあげたいと思う」と3日目に締めくくったコメントが、とても含蓄のある印象的な言葉だった。

 

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