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【応援の声を味方につけた暫定首位の水巻】 |
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第1日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:Gary Kobayashi/Kentaro Shiba |
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第1ラウンドは2アンダーパー。現時点で丸山智弘と並んで首位タイの水巻善典は、この鳴尾ゴルフ倶楽部所属の選手である。その水巻に「鳴尾を初めてプレーするゴルファーに、アドバイスをするとすれば、どんなアドバイスをしますか?」と聞いてみた。「うーん」としばらく考えてから「ボールを曲げられることができないと難いいですよ、と言うでしょうね」と答えた。今大会に出場しているシニア選手たちは、口を揃えて「面白い」「難しい」「素晴らしい」と語る。そして「懐かしい」と湯原信光は語った。
それは、ゴルフゲームの懐の深さ、幅広さを物語っている。つまり、進化した道具で飛距離を出し、パワーゴルフとなったいまのゴルフだ
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けでなく、ボールをコントロールして曲げて攻めるゴルフや頭脳プレーを要求してくるコースだからである。
「その意味では、地の利といいますか、このコースで何度もプレーをしている僕だから、今日のスコア(2アンダーパー)になったのだと思いますよ。思い切り地の利を生かさせて貰いました」と言い切った。水巻が言うには「ゴルフはそれほど良くはなかったけれど、行ってはいけないところも熟知しているし、それでも行ってしまったときに、どう対処すれば切り抜けられるかも解っているわけです。パーがとれるルートは、どうすればいいのか、とか、さらに言えば、高麗グリーンが(試合に向けて)ここまで仕上がっていくプロセスも解っていますからね。ですから、もし読み切れない、打ち切れない選手がいるとすれば、出だしの数ホールのキーとなるパットで外してボギーにしてしまうと、戸惑いが倍増してしまいますから、ボギーだけでなくダブルボギーとか、止らなくなるわけですよ」と言う。
所属プロということで、試合前から期待感を込めた声援がたくさんあった。普通ならば、それがプレッシャーとなるところだが、水巻は逆に「いや、味方がいっぱいいるっていう感じなんですよ。ホームコースということでこちらも、頑張らなければと思うわけですけど、レギュラー時代と違って、こちらにギラギラした感じがなく、空回りしなくなっているところが良かったかなと…。ともかく鳴尾は、従業員も含めて、とても家族的なクラブですので…僕は、ともかく優勝争いから最後まで脱落しない位置をキープしていたいと思っています。それが、コースの皆さんへの恩返しだと思いますから」と言った。水巻は「(この年齢になって)やっとゴルフが、いろいろな意味で楽しくなりました」と語った。3バーディ・1ボギー。10番ホールからスタートした水巻は、6番ホールを終えて、7番ホールで2.5メートルのバーディチャンスにつけた。そのとき「ここでバーディが獲れると9番ホールも獲れるなぁ…と一瞬、脳裏をよぎったんです。そしたら案の定、外しました。欲張りは、いけませんね(笑)」と言った。油断禁物、ということか…。
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