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【「いい位置につけている」5位タイの湯原】 |
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第2日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:Gary Kobayashi/Kentaro Shiba |
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ホールアウトして、クラブハウスへ入るところに20段ほどの階段がある。そこをゆっくり足をしっかりと踏み込みながらやってきた。さぞかし疲れたラウンドだと推測して「疲れたでしょう」と言うと「いや、そうじゃないんですよ。実は、2週間前にぎっくり腰をやって、ようやく治りかけているところなんです。それがちょっと、後半に痛みが出てきたので…」と語った。その痛みは、歩けないほどではない。ほとんど完治に辿る状態だからだ。「その、ほんのちょっとの痛みというのを、過剰に反応してしまってミスしたのが、16番ホールの第1打だったんです。ここはフックボールで攻めて行くホールですけど、しっかり打ったら痛いかも、という気持ち
が瞬間的によぎって、インパクトが緩んでしまったんです。行ってはいけない右の林。こういうミスは、絶対にだめですね」と反省しきりだった。3、5番でバーディ。6、8番でボギー。前半パープレー。これも計算通りだった。さらに10番から14番まで、パープレー。
「このコースは、攻撃的なプレーは禁物。かといって消極的に守るプレーではダメだと思っています。実は、守るっていうことは、攻めて行く以上に決死の勇気が必要なんですよ。安全に、どこを狙うか、というときに、しっかりと決断ができて、そこにボールを運ぶというのは、かなり精一杯自分が覚悟を持たないとできないことなんです。それができるかどうかが問題」と湯原は言う。15番ホールのパー3で、8メートルのバーディパットを強めに打って1.5メートルほどオーバーし、返しの距離を外してボギー。そこまでは許せる範囲だった。けれども次の16番のミスというか、ショットする前の覚悟がぐらついた結果のミスは、許せないということである。
「でも、総合的には、いい位置につけているし、こういうコースでどう戦えばいいのかは、十分解っているつもりだし、これから旅館に戻ってトレーナーに治療してもらって、明日からの2日間に臨みます」と言ってクラブハウスを後にした。
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