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【植田浩史はプレー終了後そのまま練習グリーンへ】 |
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第3日
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競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayashi |
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日本シニアオープンに出場している選手たちは、実に練習好きだ。スタート前に、ドライビングレンジ、練習グリーンとも選手たちであふれているのはわかる。この光景が、ラウンド後にも再現されるのだ。中には3時間も休まずに打ち込み続ける選手もいる。そうかと思えば、練習グリーン周りのラフにボールを転がし、懸命にアプローチショットの調整に励む選手の姿もある。
植田浩史もまた、プレー後は、その足で練習グリーンへと向かった。
第3ラウンドのプレーは前半が3ボギー。後半は12番からの3連続バーディで取り戻したかと思えば15番からは連続ボギーと「善し悪しがはっきりと出てしまった内容」で、結局スタート時から1
ストロークを失っての通算4オーバーパーでのホールアウトとなった。
実は、植田にとって苦手になったホールがある。7番のパー5だ。この日もボギー。これで3日連続のボギー。このホールだけで3オーバーパーしている勘定になる。
「あのホールはアドレスしにくい。構えると、なぜか右に飛んでいってしまいそうな気持にさせられるんです。それを意識すると昨日のように左に引っ掛けるし、委細かまわず打つと、今日みたいにプッシュアウトして“やっぱりか…”という目に合う。僕にとっては、あのホール、鬼門ですよ。どうやっても上手く打てないのなら、寄せとパッティングでなんとかパーをセーブしなければなりませんよね」
というわけで、この7番ホールのグリーンをイメージしてのパッティング練習をしておこうという気分になったのだった。
練習を終えて―
「うーん、やっぱりバーディはおろか、パーにまとめられるイメージはわいてきませんねぇ。パッティングよりもドライバーショットの調整が必要だったかな…。でも、これ以上やると疲労を重ねてしまいそう。決めました。あした7番のティインググラウンドに上がったら、目をつぶって左に振っていきます」
まだまだ練習し足りないという表情ではあったが、最終ラウンドへの気持ちは固まったようだった。
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