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【パットのタッチが合わず4位に後退した水巻善典】 |
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第3日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:Gary Kobayashi |
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ホールアウトした水巻善典は、少し疲労感というか不思議な面持ちだった。
この日2オーバーパーの72。通算3オーバーパーで4位につけて最終ラウンドに臨むわけだけれど、この日のプレーは、消化不良なゲームをしてしまったのだという。
「うーん。集約すれば、コースを知りすぎ故に、決断力が鈍ったのかなぁ…。ともかく、まず第一に、パッティングがちゃんと打てていなかったんです。原因は、昨日よりも速くなるだろうという先入観もあったのだと思いますね。それが全体のリズムを悪くしたのでしょう。言葉は悪いですけど、変なパーをいっぱいとっていましたから(笑)」
知りすぎた故に、というのは、今日の天候条件とセッティ
ングで「普通ならアンダーパーで回れるのに」と、ふとよぎってしまうと、目の前の1打とその次の1打との繋ぎで、考えなくていいことも考えてしまう。雑念が入るのだ。「それに、期待されているというのがひしひしと伝わってくるんですよ(笑)」
普段通りにプレーできないポジション(上位)にいて、しかも第3ラウンドというキーとなる18ホール…「その3日目の自分の位置を少し意識し過ぎたのかも知れませんね」と水巻は、言った。言葉で言い表せば、それが『見えないプレッシャー』なのだけれど、トーナメントを4日間戦い抜くというのは、それだけタフさが要求される。
「明日は、逆に、(2打差を追って)追い越すだけですから、むしろやりやすくなったと思っています」水巻は、ホールアウト後、足早に練習グリーンへと向かって、パッティングのタッチとストロークを再確認していた。
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