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【ブーンチュ・ルアンキットが首位キープ】 |
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第3日
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競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayashi |
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第2ラウンドに単独トップに立ったタイのルアンキットが、この日もパープレーと堅実なゴルフでスコアをまとめ、2位に2打差をつけて最終ラウンドを迎えることになった。
ルアンキットが「雨と風は嫌いだから」と心配していた台風14号の影響はほとんどなく、スタートするときには、ほとんど無風状態になっていた。3ホールをパープレーで無難にスタートしていった後、4番から連続ボギーを叩き、前日までの手堅いプレーにブレーキがかかったかに思えた。しかし、欧州シニアツアーの賞金王争いでトップに立つルアンキットは、こうした流れになったときの気持ちの切り替えも巧みだった。
「こういう難しいコースでは、ティショットでフ
ェアウェイをとらえることが大切。しっかりコントロールしていこう」と、スウィングのギアを入れ替えていった。トップスウィングをコンパクトに。あとは上半身の静かで大きなターンに腕、クラブを連動させる。
昨日までの2日間、ルアンキットと同じ組でプレーした植田浩史が、こんなことを言っていた。
「ルアンキットは、飛ばす必要のあるホール、コントロール主体にいくホールで、ターンスピードのギアを入れ替えている。さすがに世界のツアーで戦っている選手ですよね。上手い。アプローチショットもクラブフェースにボールを乗せてうまく運ぶ。スキのないプレーをしていました」
後半のルアンキットのゴルフは、まさに植田の評価どおりの内容で11、14番と2バーディ。ボギーになりそうなピンチもなく、確実にスコアを取り戻してのパープレーにまとめ上げた。
トップで迎える最終ラウンドのプレーでは、「ドライバーショットを確実にフェアウェイに打ち出して早く自分のリズムでプレーできる状態にもっていくことが大切」と、日本シニアオープン初出場で初優勝に狙いを絞りこんでいる。欧州シニアツアーの賞金王争いでもトップに立つルアンキット。日本勢にとっては、手強い相手が立ちふさがっている。
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