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【日本一を決する熱戦がいよいよ明日開幕】 |
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大会前
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競技報告:JGA 写真:Gary Kobayashi |
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2014年度第79回日本オープンゴルフ選手権の開幕を明日に控えた15日、出場選手は会場の千葉カントリークラブ・梅郷コースで最後の調整を行った。正午過ぎから降雨に見舞われるあいにくの天候となった指定練習日だが、伝統の日本オープン優勝杯を目指しての練習は、熱を帯びていた。世界ゴルフランキング2位で本選手権初出場のアダム・スコットは、台風19号の影響で本日早朝の来日とハードスケジュールにもかかわらず、多くのギャラリーを引き連れて1番から9ホールをラウンド。後半はコースメンテナンスのためショットは打てなかったものの、徒歩で入念にコースの状態をチェックしていた。「コースはコンディションも良く、チャレンジ
ング。7000ヤード以上に長く感じるタフなコースだと思います」と、初めての日本オープンのコースセッティングを評する。強行軍での出場に、多少の疲れをにじませたが、「日本のナショナルオープンでプレーできるのは光栄なことです」と笑顔のアダム。優勝候補筆頭に挙げられる存在にも、「フェアウェイをキープすることが出来ればバーディチャンスも来ますが、フェアウェイが狭いので、ドライバーが重要になると思う」と、一筋縄ではいかない印象を持ったようだ。特に後半の14番は「非常にタフなパー4。トラブルにはまりやすいホールです。明日プレーしてみて、上手くパーをセーブして、次のホールに進めれば…」とキーホールと考えている。世界ランキング2位の実力を見せて、アダム・スコットの初出場初優勝がなるか。
そのアダム・スコットと2日間同組でプレーするのは、アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップダイヤモンドカップで今季3勝を挙げ、目下日本ツアー賞金ランキングトップに立っている藤田寛之。日本オープンへの思いは人一倍強い藤田だが、2010年大会で自身最高順位の2位に入ってから、なかなか優勝杯に近づくことができていない。その藤田は、「これまでは日本オープンへの思いから、球筋を変えたり色々工夫してきた。でも、それも止めようと。今年は自然体で臨む」と、自ら一度フラットな気持ちに戻ると話し出した。しかし、ゴルフの調子は本人曰く、「ボロボロです」と苦笑い。「晴れ、雨、暴風雨と、状態も移り変わりが激しくて…ゲリラ豪雨もある」と、ボヤキが続く。そのような状態でも、賞金ランキングで首位に立っているのだから、その言葉をうのみにすることはできない。心の浮き沈みを封印し、静かに日本オープンに臨む藤田の真骨頂が発揮されるだろうか。
昨年大会で優勝争いを演じた2人。最終ラウンドで逆転初優勝を果たしたディフェンディングチャンピオンの小林正則は、苦しいシーズンを過ごしている。その原因は、「ドライバーショットが微妙」なことにある。今シーズン開幕から10試合連続でカットとなるなど、深い闇に包まれていた小林に光明が差したのは、アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップダイヤモンドカップ。この試合で今季初めての決勝ラウンド進出を果たし、ようやくディフェンディングチャンピオンとして迎える日本オープンに向けて一歩を踏み出せた感がある。1999年、2000年大会を連覇した尾崎直道以来6人目の連続優勝に挑戦できる権利を持つただ一人の選手として、またナショナルオープンチャンピオンの名誉にかけて、小林の挑戦が始まる。
その、小林に惜敗して悔し涙を飲んだのが小田孔明。昨年大会では第3ラウンドを終えて首位に立ち、優勝への熱い思いから涙も見せた小田だが、「もちろんこのタイトルは欲しいけれど、あまり意気込まないようにします。3日目が終わったら、泣くかもしれないし(笑)」と、昨年の悔しさを冗談で振り返ることもできるようになった。「調子もだいぶ良くなってきている」という小田は、「日本オープンなので、1日5アンダーパーとかは出ないと思うので、3アンダーパーが出せれば。67を4つ並べれば勝てるという気持ちでやりたいと思います」と、虎視眈々と2007年、2013年と2度の逆転負けを喫したリベンジを誓う。「耐える時間も多いでしょうから、普段通りのゴルフが出来るかだと思います。冷静にできて強いゴルファーがかつ大会だと思う」日本オープン制覇に向けて真っ赤に燃える炎のような気持から青い炎に変えて、小田が初優勝を目指す。
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