2014年度(第79回)日本オープンゴルフ選手権競技
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大会のみどころ 歴史は、塗り替えられて伝説になる!
 
歴史を刻む1打には、必ず背景がある。
歓喜に包まれたその勝利の瞬間は、一瞬のシーンだけれど、積み重ねた究極の1打を放つために犠牲にした見えない時間と向上心は、計り知れない時間の積み重ねがある。

そして道を走り、向上させようと努力するほど悩みと苦しみに何度となく出逢ってしまう。
けれども、ひたすら道を走る行く手の艱苦を凌いでこそ、ゲームの中で究極の1打が放てる。苦労を知らないで喜びは味わえない。悩み抜かないで勝利と出逢えない。

歴史を刻むチャンピオンシップの戦いは、逃げもせず、妥協もせず、毅然とした勇気と決断との凌ぎ合いでもある。
その1打の背景が鮮明に映し出されるからこそ、感動と記憶と歴史に残される。

2014年日本オープンゴルフ選手権で、どんなドラマが生まれるのだろうか。
世界トップオブトップスの領域
世界ランキングのベスト10以内に位置する選手たちは、文字通り世界超一流の技量と、大袈裟でなく異次元の強さを見せるウイナーズ・サークル(常勝組)にいる。プロフェッショナルとして卓越した心技体。なにをとっても寸分の隙を見せない強さを持ち合わせている。

9月末現在、ランキング1位が、ローリー・マキロイ(アイルランド)。そして2位が、日本オープンに出場するアダム・スコット(オーストラリア)。さらに3位にはセルヒオ・ガルシア(スペイン)とインターナショナルな選手たちが凌ぎを削り合う。

世界で戦いたい。メジャートーナメントで戦いたいという志と野望を持つ世界中の選手たちが、まずは世界ランキング50位以内に入り込もうと必死にスキルを磨くのだ。
50位以内になれば、メジャー出場権が得られるからだ。その第一段階をクリアした選手は、ベスト30。ベスト20。そしてベスト10を目指す。そのベスト10以内の選手たちは、さしずめ トップガンの世界と同じである。

オフィシャルワールドゴルフランキング(2014年9月30日現在)
http://www.owgr.com/

1980年代半ばにつくられた世界ゴルフランキング(OWGR)は、各ツアーの往来が激しくなり、トッププレーヤーが世界各地を転戦するグローバル化が進んだことにより、その重要度をアップさせた。特に1999年にインターナショナル・フェデレーションズ・オブ・PGAツアーズが設立されて以降はその傾向が強くなった。それぞれ主催者の違うメジャー4試合にも、ランキング上位者は出場できるようになっていることでもそれは明らかだ。

過去2年間の対象競技で上位に入ればポイント換算され、1試合あたりの平均ポイント数でランキングを決定する。対象となるのはフェデレーション加盟の欧米、日本、豪、アジア、南ア・サンシャインツアーを中心に、その周辺や下部ツアーのうち条件を備えた試合だが、そのフィールド(出場選手)がポイントを左右する。より正確に現在の実力を反映させるため何度も詳細規定が変更されているが、簡単に言えば、ランキング上位選手が出場している試合ほど加算ポイント数が高い。メジャーにはさらに加算ポイントがある。

現在のNo.1はローリー・マキロイだが、その前はアダム・スコット。初代はベルンハルト・ランガーで、その後、セベ・バレステロス、グレッグ・ノーマン、ニック・ファルド、ニック・プライス、ビジェイ・シン、タイガー・ウッズらメジャー王者がずらりと名を連ねており、まさに実力の証明となっている。
溢れるほどの才能も、その器に水を注がなければ活かされることなく枯れてしまう。
人の器は、千差万別だけれど、大切なのは、いつも灌水することを惜しまないことだ。
自分ができることを、しっかりとやり遂げる。
自分以上でも以下でもない自分の器を熟知すること。
水を注ぐ努力と己を知ることが、あらゆる場面で、慌てずに対処できる術を見出してくれる。
努力が苦労ではないと言えるのは、器を知っている者の名言である。

まさにアダム・スコットの世界である。
自分の才能を養い、駆使して生きていくことは、人に感動を与えるために生かされているということ。どんな情況でも夢を持ち続ける心が、いつも前途を燦然と輝き照らしてくれる。
アダム・スコットのその凛然とした姿勢は、夢を追い、夢を忘れない。だから人々を魅了する。
アダム・スコット
コースを制する者こそ、栄冠に輝く!
それは張りつめ過ぎてもいけない。弛み過ぎてもいけない。ほどよく、中庸のうちにあって、心穏やかなわずかの間合い。戦いの緩急の、その狭間に生まれる一瞬の間合いが、明敏な1打、そして1打を積み重ねるのだ。そのたおやかな空気が、次の集中力を高めてくれる。
空気を感じる。景観を見極める。視覚や触覚、聴覚の五感が、鋭く研ぎ澄まされる。点を線に、線をゾーンに変えて、理想の放物線を描き出す。その冒険の1打から、逃げ出してはいけない。自然に委ねる心と鋭敏に働く五感が、静寂の中で、極めて鮮明に次に放たれる冒険の1打を支えてくれる。

2014年日本オープンゴルフ選手権
世界基準のコースセッティングで選手たちを待ち受ける千葉カントリークラブ・梅郷コース。
戦国時代の国内男子ツアー
男子ツアーは、本命無き戦国時代の様相を呈している。
ANAオープン終了時で、複数回優勝を果たしているのはベテラン藤田寛之ただ一人で、あとは試合ごとに優勝者の顔ぶれが変わる。
国内開幕戦である東建ホームメイトカップを制したのは宮里優作。昨年の最終戦である日本シリーズで悲願のツアー初優勝を遂げ、年をまたいでの2試合連続優勝であった。そして、この試合3位だった小田孔明が、続く、つるやオープン、中日クラウンズと3試合連続トップ10入りした後に、関西オープンでシーズン初優勝を果たした。
小田は、ANAオープンまで12試合に出場して半分の6試合でトップ10に名を連ね、賞金王レースを引っ張っている。

苦節10年を乗り越えてのプロ初優勝者もいる。
日本ゴルフツアー選手権では、最終ラウンドに9番から5連続バーディで混戦を抜け出した竹谷佳孝が、34歳にして初の勝ち名乗りを挙げた。フジサンケイクラシックでは、プロ10年目の岩田寛が初タイトルをつかんだ。2011年春の東日本大震災。仙台在住の岩田自身はこの時、沖縄合宿から帰る機内にいて難を逃れたが、仙台空港に駐車していた愛車は、津波にさらわれてしまった。大学時代を過ごした故郷でもある被災地の復興への思いは強い。「僕が勝つことで喜んでくれる人がいる。その思いが、ようやく形になった。それが何よりもうれしい」。初優勝のスピーチに大きな拍手が贈られた。

宮里優作・小田孔明
藤田寛之は悲願のナショナルオープン制覇なるか。手嶋多一は2度目の戴冠を狙う。
つるやオープン、KBCオーガスタと2勝を挙げている藤田寛之は、好不調の波が大きいシーズンを送っている?というより、ベテランらしいペース配分で勝機を着実にモノにしている。
「勝っておいて、こう言うのもおかしいけれど、好調時にあるという自覚はないんだよね。ただ、毎試合絶好調というわけにはいかないから、ピークをどこにもっていくか、ということは考えながら調整してはいるけど」。
秋のシーズンを迎えるにあたっては、毎年、日本オープンゴルフ選手権を念頭においての調整を続けてきた。
「どうしても、何としてでも手にしたいタイトルだからね。ナショナルオープン独特のコースセッティングに挑んで、手が届きそうなのに届かない。じれったい思いばかりしてきているから、余計に勝ちたいという気持ちが強くなる」。
45歳になった藤田の思いは熱い。

その藤田より1歳上の手嶋多一に7年ぶりのスポットライトが当てられたのは日本プロゴルフ選手権であった。小田孔明との闘いに粘り勝ちしてのツアー通算7勝目。2001年の日本オープンゴルフ選手権に次ぐ公式戦タイトル奪取であった。
韓国勢では、中日クラウンズで金亨成、ミズノオープンでは張棟圭が優勝している。賞金王の実績があり、日本オープンの歴代優勝者のひとりでもある金庚泰もまじえての韓国選手にも注目が集まる。
手嶋多一 金亨成 張棟圭
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