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【優勝争いの渦中にいられる幸せを噛みしめる片山晋呉】 |
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第2日
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競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayashi /Y.Watanabe |
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片山は、6年ぶり3度目の優勝への思いを新たにしている。大会前夜に行われたチャンピオンズディナー。もちろん歴代優勝者である片山も出席した。その席で、中嶋常幸、尾崎直道らの先輩チャンピオンの話に耳を傾けた。
「中嶋さんにしても直道さんにしても、日本オープンには、特別な思いを抱いているんだよね。それは、今でも変わらない。中嶋さんは“もう一回日本オープンで優勝したい”って、本気で口にしていた。本選手権には出場できていない先輩チャンピオンの思いを引き継がなければいけない。そう、この舞台に立てている僕の、ある意味での義務だということを改めて考えさせられたんだ。優勝争いができる幸せを噛みしめながら、ゴールを目指す。それが、どれほど貴重なものなのか、両先輩に教えられた気がする」。
本選手権、距離のある左足下がりの難しいライからのバンカーショットを大胆なカットショットで寄せて自ら拍手したり、フェアウェイの狭い9番ホールを敢えてドライバーでティーショットしてみたり…。実際、3番ウッドで打つ選手が多い中、片山は、この日もドライバーでくびれたフェアウェイに落とし、そこから第2打をピンそばに寄せてバーディで、この日のラウンドを締めくくった。
この日4個目のバーディであった。いくつかあったピンチは、すべてパーでしのいで、風が強くなったこの日、ただひとりノーボギーのプレーで66をマーク。通算6アンダーパーとして3位に浮上した。
自分を叱咤し、モチベーチョンを高めて集中力へとつなげていく。今年の本選手権、片山のゴルフには、随所に、そうした意図がうかがえる。
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