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【2位タイに浮上した片山晋呉は「オレ、ゴルフやっているなあ…って感じ」】 |
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第3日
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競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayashi / Y.Watanabe |
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何度ガッツポーズを繰り出したことだろう。後半にターンしてからの片山は、気合のこもったプレーを展開した。1番で幸先よくバーディ発進したものの、517ヤードと距離の長い2番(パー4)で大きく躓いていた。第2打をグリーン左手前の池に打ち込んで4オンのダブルボギー。そこから9ホールは、ずっとパーを続けていた。
チャンスを迎えたのは12番ホールだった。第2打を4メートルにつけた。そして、このパットを沈める。このときは、まだ小さなガッツポーズだった。続く13番(パー3)は5番ユーティリティクラブを使ってのティーショットでピンにまっしくらの1打を放った。やや大き目に感じたのか、ここでは「ダウン! ダウ
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ン!」の掛け声を挙げた。実際に、落下したボールはカップをかすめるようにしてピンを2メートルほど通り過ぎて止まったのだから、絶妙の距離感が働いていたことを証明する叫びだったことになる。このパットを決めて連続バーディを奪ったときには、もう遠慮することなく力強いガッツポーズをとった。
さらに17番、18番と上がり2ホールも連続バーディで2番ホールのダブルボギーをカバーしてお釣りのでる67をマーク、通算9アンダーパーにまでスコアを伸ばして2位タイでのホールアウトとなった。
「掛け声も、ガッツポーズも、自然に出た。後半の自分は“オレ、久々にゴルフをやっているなあ…という気持ちの良い充実感があった。病み上がりの自分が、こういう位置にこられたことがうれしい。幸せですよ。(トップの池田勇太に)3打差?追いかける立場の方が、今の僕にはいいと思う。第3ラウンドにトップにでも立とうものなら、最終ラウンドは息切れしちゃいそうだから」。
今シーズン中盤に首を痛めて戦列を離れた。通院した整形外科で医師から勧められたのが、女性愛用者の多い“美顔ローラー”であった。8月のKBCオーガスタからポケットに入れ、ラウンド中に歩きながらコロコロやるようになった。「顔?いや、痛みのある右首筋ですよ。痛みが薄らぐというか、突っ張らずに済むようになっているから、効果はあると思う。試しに顔もやってみたけど、リンパが流れて顔の筋肉もほぐれる。美顔? 僕の場合はキャラクター的にも“綺麗になった”なんて言うのは無理でしょう」。
明日は、池田勇太との3度目の最終ラウンド最終組対決となる。「勇太と良いプレーの競演で、ギャラリーの皆さんに喜んでもらえる流れにしたい。盛り上げなくちゃいけないからね」。
永久シード選手の片山は、熱戦の末の3度目の優勝を狙う。
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