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【ベテラン室田淳が66をマークして13位タイ】 |
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第3日
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競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayashi / Y.Watanabe |
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レギュラーツアーとシニアツアーを掛け持ちする鉄人・室田淳が第3ラウンドに66のベストスコア・タイをマークして、アンダーパーの世界に駆け上ってきた。通算2アンダーパーの13位タイで、さらに上位をうかがえるポジションである。
「地力? いや、運だよ、運。グリーンの外から長いのが入ったり、ラインもわからずに打ったパットが決まっちゃったり。今年一番ラッキーなラウンドだったんじゃないかな」。
グリーンの外から、というのは14番ホールであった。513ヤードと距離の長いパー4ホールだ。第2打はグリーン右手前のバンカーにつかまった。ピンまで25ヤード。このバンカーショットがカップに飛び込んでいったバー
ディだった。そしてラインもわからずに打ったというのは4番グリーンである。段差のあるグリーンの下の段から20メートル近いロングパットを打たなければならなかった。「2パットでおさめられれば最高…と半ば諦めながら打ったら入っちゃったんだよ」。
日本オープンから新しいドライバーを使い出した。日本プロシニアゴルフ選手権でプレーオフ負けした相手である尾崎直道が使っていたのと同じモデルに持ち替えたのだ。「勝った人が使っていたんだから、そっちの方がいいのかな…なんて勝手に考えて、ね。実際に、新しくしたドライバーの方が、飛ぶようになっているのを実感している」。
さて、この位置から目指す目標は、どのあたりに設定しているのであろうか。室田は苦笑いを浮かべ、顔の前で手をヒラヒラさせた後に言った。「目標も何も、この齢で日本オープンに出させてもらえるというだけで感謝、感謝だね。こんなにたくさんのギャラリーの前でプレーできるだけで幸せ。それ以上、何を望むというの?」。
室田こそ、試合を最高に楽しんでいるようであった。
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