|
|
|
|
|
|
【やっぱり課題はパッティングのアダム・スコット】 |
|
|
第1日
|
|
競技報告:塩原義雄 写真:Y.Watanabe |
|
|
前日、藤田寛之、アマチュアの長谷川祥平と同じ組で練習ラウンドしたスコットは、早くも大勢のギャラリーを引き連れていた。2年連続出場。「ギャラリーもコースもすばらしい。昨年と同じように“おもてなし”の雰囲気を味わせていただいた」と、日本びいきのコメントを残していた。さらに、スコアについて水を向けられると、こんな答えが返ってきた。
「大会中にグリーン状態がどうなるのかわからないから正確な判断はできないけど、ドライバーショットが安定していれば、かなりのスコアを出せるように思える」
さて、第1日。スコットのゴルフは、どうだったのか。ショットは、快調だった。ロングショット、コントロールショット、何
度もバーディチャンスを作り出した。しかし、それらのチャンスをモノにしたのは2ホールしかなかった。スタートの1番、そして後半の12番といずれもパー5ホールであった。しかも、12番は2オンさせて5メートルほどのイーグルパットをカップ縁にはずしてのバーディだったから、ショットで決めたバーディだったといった方がよさそうだ。
来日前に出場した韓国でのプレジデンツカップでも、ショットは冴えわたっていたのに、パッティングがままならなかった。アンカリング禁止のルール改正に合わせて愛用してきたロングパターからレギュラーサイズのパターに切り替えた。今大会も、そのパターで臨んでいる。これが、なかなか思い通りにならない。惜しいパットを何度もはずす姿に、NHKの特別ゲストとして解説席に座った青木功は、こんな話をしていた。
「長いパターは、振り幅を考えてあとはパターの重さに任せてしまえばいい。レギュラーサイズのパターだと、それだけではダメで、自分でストローク、ヒットしなければならなくなる。そのあたりの感覚をつかみ切れていないように見える」
プレジデンツカップ同様に、今大会でもスコットはパッティングが悩みの種になりそうだ。ただし、外しても、また外しても、淡々とタップインを繰り返すばかりで、イライラしたり、怒りだす素振りも見せないところが、より日本のファンに好印象を与えているようで、やっぱりタダ者ではない雰囲気を醸し出している。2日目以降も最大ギャラリーを引き連れてのラウンドとなるに違いない。
|
|
その他の記事はこちら
|
戻る
|
|
|
|
|