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【永野竜太郎が4連続バーディで単独2位発進】 |
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第1日
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競技報告:塩原義雄 写真:Y.Watanabe |
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飛ばし屋の永野竜太郎が、絶好のスタートを切った。10番からのティーオフで前半を2バーディ・1ボギーの1アンダーパーで後半に折り返してからのプレーには迫力があった。3番は、217ヤードと距離のあるパー3ホールだ。永野が手にしたのは4番アイアンだった。このショットをピン横2メートルにつけて奪ったバーディが、永野をスイッチオン状態にした。続く4番(パー5)では2番アイアンの第2打を「グリーン右手前のバンカーでよし」と決めて、狙い通りに“バンカーでボールを止める”と、そこからのショットを1メートルに寄せた。5番(パー4)では6メートル近い距離のパットを沈めた。さらに6番(パー3)は15メートルの長いバ
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ーディパットが、上ってから下りになる尾根越えに転がり、カップに消えた。なんと4連続バーディで一気に5アンダーパーにまでスコアを伸ばした。
先週からの流れがある。HONMA TOURWOLD CUPで11位タイに入り手応えを感じていたという。「ショットが決まっていました。ショートパットがイマイチでしたけど…」。で、今週は「ショットは、先週の方がよかったと思いますが、今日はパットが先週よりもスムーズなストロークになっていて、入ってくれました」
永野が初めて日本オープンに出場したのは2005年大会だった。この年、高校生で初出場した日本アマチュアゴルフ選手権で決勝にまで勝ち進んだ。その決勝では金庚泰に敗れたもののランナーアップとなった。その資格での日本オープン出場であった。82位タイ。第3ラウンドには進めなかった。それから2008年のプロ転向をはさんで昨年まで8回出場している。永野は、日本オープンへの挑戦を、こう語っている。
「アマチュア時代は、難しいコースセッティングに歯が立たなかったという思いが強かった。プロになっても、やっぱり難しさを感じていました。でも、予選は通過できるようになってきて、自分の成長を確かめられた。自分は、狙ったところにしっかりと落としていくほどの技術はありません。勢いだけでも、運だけでも通用するほど甘くないです」
本選手権では、「自分に有利かな…」と思えるところがあるという。「セッティングが例年よりも厳しく感じない。だから、いけるところまでいって、後のことは、そこから考えるようなゴルフでもなんとかなりそう。グリーンも大きなワングリーンでホールロケーションの面がわかりやすい。僕のゴルフでも通用するところがあるように思えるんです」
練習ラウンドで感じたことが、そのまま第1ラウンドのスコアに反映されたということであろう。
「今年は、開幕前に“日本シリーズに出場する”という目標を立てたんです。それが、自分のモチベーションになっていて、まずまずのシーズンを送れているようにも思います」
先週までの賞金ランキングは24位。ツアー後半から終盤に向かって初優勝すれば文句なし。優勝に届かないとしても賞金ランクをさらに上げれば目標達成のチャンスがある位置にいる。そうしたことが、日本オープンでも永野のやる気の源泉になっている。
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