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【上がり連続ボギーも小平智が首位堅持】 |
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第3日
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競技報告:塩原義雄 写真:Y.Watanabe |
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第3ラウンドの前半9ホールは、2バーディ・1ボギーとやや伸び悩んでいた小平智だったが、後半になると徐々にエンジンがかかってきた。12、13番では3メートル前後のバーディパットを外したものの、こうしたチャンスを作れるゴルフへと修正されていた。そして14番からは3連続バーディを奪って通算15アンダーパーまでスコアを伸ばした。
「あのあたりは、コースマネジメントがしっかりできていたし、ショットもイメージ通りに打てていたので、パッティングしやすいラインと距離につけられた。16番で8メートルぐらいのパットが決まったのは、ちょっとラッキーだった面もありましたけど、気持ちよくプレーできていました」
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悔やまれるのは、17、18番の上がり2ホールを連続ボギーにしてしまったこと。17番は3パット、18番はドライバーショットをバンカーに打ち込んでのものだった。これで、1組前でプレーした池田勇太と2打差で最終ラウンドを迎えることになった。
小平には、今シーズン開幕戦で気づかされたことがある。それは、初めて同じ組でラウンドした尾崎将司のゴルフに賭ける情熱と衰えぬ上昇志向であった。「“飛ばしでは、お前に負けないぞ”とか“1日だけのスコアなら、お前に勝つぞ”とか真面目な顔で話しかけてくる。あれだけ実績がある大ベテランでも、モチベーションを高めるために、いろいろ仕掛けている。自分なんか、まだまだ。もっと勝負心を強くしなければいけないと思いました。勉強になりました」
最終ラウンドは、その尾崎を師と仰ぐ池田勇太との最終組対決となる。昨年大会では、トップでスタートした池田が優勝、小平が2位という結果だった。今回は、小平がトップで、池田が追う。立場が逆転した。
小平にとって、トップで迎える最終ラウンド最終組は、これが3回目になる。過去2回のうち2013年の日本ゴルフツアー選手権では、そのまま逃げ切り優勝を果たし、プロ初勝利を挙げた。2度目の2014年カシオワールドオープンでは3位タイだった。さて3度目となる今大会は…。
「最初は、ちょっとけん制し合うと思いますが、落ち着いてバタバタしないようにいって、後半に優勝できる準備をしていきたい。勇太さんとの最終組の直接対決は、相手が見えている状態でプレーできるので、そこは一緒に回れる方が大歓迎です」
池田にリベンジしての日本オープン初優勝。小平は、その1点に照準を合わせている。
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