3週連続優勝がかかる岩井明愛は、ナショナルオープンの第1日を「ほぼ思い通りのゴルフができました」と振り返った。思い通り……というのは、1打を前にすると、状況に応じた使用クラブ、打ち出すべきショットのイメージがすぐに浮かんできて、その通りの結果になっていったからだ。ラフに打ち込むシーンもかなりあったのだが、打てないほどの状況はなかった。
岩井の同組は神谷そら、櫻井心那というふたりの飛ばし屋。岩井も飛距離は出る方だが、両選手にはちょっと置いていかれる。しかし、それに惑わされることはなかった。力むこともなかった。つまり、マイペースを守り切れたということ。自分のゴルフに集中できていた。
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0番からのスタートで2ホール連続バーディの滑り出し。そこからは6ホール続けてパーを重ね、524ヤードの18番(パー5)を3番ウッドで2オンのバーディで“中締め”。後半にターンして5番(パー5)でも第2打をカラーに運ぶ。ほぼ2オンでそこから2パットのバーディ。これだけでも、岩井には長い距離のホールを攻略するのに必要十分な飛距離を打ち出せることがわかろうというものだ。
ピンチらしいピンチもなく、淡々と5バーディを奪っての5アンダーパー。「こういうゴルフが前2週に続いて今週もできていると思う」と、口調もまた淡々としていた。
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