ロングヒッターの川岸史果。ツアーのスタッツを見ると「ドライビングディスタンス」は252.19ヤードでランキング12位。その飛距離を生かせる「イーグル数」は10個で、2位を3個リードしての1位。「パー5平均スコア」は4.72余で5位。持ち前の飛距離をスコアに結びつけている。
10番ホールスタートのこの日は、最初のパー5となる15番こそ、「もったいないボギーとした」が、ハーフターン後の1番はピンまで219ヤードの第2打を3番ユーティリティーで、7メートルに2オンさせてバーディを奪取。次のパー5の5番も、第2打をグリーン手前、ピンまで19ヤードの地点に運び、楽々のバーディ。アプローチの冴えは前
半最後の18番(パー5)でも見せていた。先週から投入した、よりスピンが効くウェッジを使い、あえてピン奥10ヤード地点まで飛ばし、バックスピンでピン横につけてバーディチャンスを作った。今日までは降雨の影響でグリーンが柔らかく、ウェッジでせっかくグリーンをとらえてもバックスピンで花道に転がり落ちるケースが少なくなかった。だが、天候も回復し午後は秋晴れとなった芦原ゴルフクラブのグリーンは、明日はより硬くなるはず。川岸自身も「そうなるといいかな、と思っています」と話す。
ここ芦原ゴルフクラブは、父親の川岸良兼プロの故郷・小松市(石川県)から車で約30分の距離。子供地代は、盆・暮れ・正月は必ず「故郷」を訪れていた。芦原周辺の街や人は、その「故郷」の雰囲気に近しいと感じている。そして、自分への応援も、確かに感じているという。
明日は大ギャラリーが確実視されている。川岸への声援もより大きくなるはずだ。
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