芦原の風が、吹いた。とはいえ風速5メートルほどは、まだ芦原の本性が出ていないという。それでも、選手たちは、これまでの状態とは違って悩ましい。さらに第3ラウンドのホールロケーションは、かなりシビアだった。森田遥は、通算4アンダーパーでスタートした。今日は、どうしてもスコアを伸ばしたい1日だった。
「うーん。前半は、とくにショットの調子が良くなくて、なかなかフェアウェイキープできないでいたんですよ。深いラフに悩まされましたね。ラフに入ると0.5ストローク失いますからね。それに風と厳しいピン位置で大変でしたけど、運良く、なんとかグリーン周りやパッティングに助けられてきました」2番(パー4)で残
り133ヤードを9番アイアンで1.5メートルにつけてのバーディ。6番は、ボギー。第1打をラフに入れた。すかさず7番(パー3)でバーディ。この日は、177ヤード。5番ユーティリティーで4メートルの距離につけた。しかし、9番でもボギー。10番もボギーが続いた。「(つらい時間帯は)前半から、このあたりまでですね。ドライバーショットが思うようにいかずに苦労しました。でも、少し修正して後半は、なんとかまとめられるようになりました。風については、イメージがついていけないような風の影響がありましたね。(練習ラウンドでの感想は)やはりラフが長いというのがあって、あとは結構距離もあったので、イーブンか 1 アンダーパーくらいで回れたら良いなと思ったんですが、意外とグリーンのスピードがそんなに速くないので、ショットがつけばチャンスは多いかなと思います」と振り返った。
11番をバーディとし、14番、そして18番と3つのバーディを奪って70でまとめ、通算6アンダーパーで4位につけた。
「ずっと何週間もこういう(良い)感じのゴルフをしていたんですが、流れが良くなくて、あと一筋みたいなゴルフでした。それがやっとちょっと一つ一つ繋がってくれたかなとい感じです。 難しいピンポジションは、うーん、開き直りですね。そしたらなんとかなってきました」という森田。ドライバーショットも落ち着きをはらい、パッティングも、いい意味で開き直ることによってバーディを生むことができたという。現在、首位とは5打差。「たぶん、明日(最終ラウンド)は、スコアの伸ばし合いになると思うんですよ。ですから、それに追いつけ追い越せのゴルフが必要ですね」と攻めの気持ちを忘れない。
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