プロ入り以来JLPGAツアーで4勝を重ねて、2020-2021年シーズンからは1ラウンドあたりの平均パット数1位を続けショートゲームに抜群の安定感を見せて、同ツアーを代表する選手の一人として活躍している青木瀬令奈。アマチュア時代から通算10回目の日本女子オープンゴルフ選手権出場となった今大会は首位と6打差の6位タイで最終ラウンドをスタートした。「前半で5つ伸ばさないと上にプレッシャーをかけられないと思っていた」という狙い通りに連続バーディでスタートを切った青木。だが、直後の3番でボギー、5番バーディに続いて6番ボギーと「悔しい。全体的にバーディ、ボギーと来てしまうと流れに乗れなかった」と前半で
1つスコアを伸ばすにとどまった。後半は11番でボギーが先行したが、13番から3連続バーディを奪取して溜飲を下げ、この日69でホールアウト。通算8アンダーパーで原英莉花と7打差ながら今大会自身最高順位の3位タイで存在感を示した。
青木にとって誤算だったのは、パッティングの不出来。第3ラウンドではまさかの4パット、最終ラウンドでも3パットが2回と追撃体制を整えるには、不十分だった。それに加え、今シーズン苦しめられているショットの不調も影響があったという。「最終ホールの3打目のようにショットが少しだけ右に吹けてしまう。勝負所であの球が出てしまうのを修正してきたのです……まだまだかなというところです」と、口惜しむ。
本選手権前までのメルセデス・ランキングは23位と納得がいく成績とは言えず、練習では「悲惨」と形容したくなるショットが続くという青木だが、「日本女子オープンで応急処置というか、その場その場でピンに向かって良いショットが打てた。この試合でやってきたのをヒントに来週の試合に向けて調整したい」と秋のJLPGAツアーでの巻き返しを誓った。
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