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Championship Reports競技報告

写真:Y.Watanabe / Y.Kawatani

この日のプレーにも原英莉花のナショナルオープンへの思いが強く感じられた。「得意」と話す2サムでのプレーとなる後半のラウンド。第3ラウンドは今季3勝を挙げメルセデス・ランキング4位につけている岩井明愛との組み合わせとなった。その岩井が前半から好調にスコアを伸ばす中、原は4番までパーが続く。「前半は少しグリーンスピードを掴みきれなかった」という中、5番(パー5)で初バーディを奪取。しかし7番でボギーと波に乗り切れない。迎えた9番(パー5)ホールアウト後に原自身が「あのバーディは大きかった」と振り返る2.5メートルのバーディパットを決めて、流れを掴むと10番で4メートルをねじ込んで連続バーディを奪取しもどかしい展開を抜け出した。

岩井も12番を終えて5つスコアを伸ばして一時単独首位に躍り出るプレーで、「明愛選手も終始良いプレーで、ついていって勝てるように結構集中してプレーできたと思います」と12番(パー3)で15番でもバーディを奪取して優勝争いに顔をのぞかせる。今大会のキーホールが続く16番からの3ホールでは、17番でラフを渡り歩くピンチもボギーで凌いで、この日5バーディ・2ボギーの69でホールアウト。通算5アンダーパーで首位をいく竹田と山下に3打差の5位タイに浮上。連覇による大会3勝目に望みをつなぐ1日となった。

ナショナルオープンでは表彰式でディフェンディングチャンピオンが優勝者にチャンピオンズブレザーを贈呈してもらっている。「ギリギリでブレザーを贈呈するのもなんか悲しいので、精一杯頑張ります」と茶目っ気を見せるも、「明日は序盤からバーディを奪っていければ、優勝争いに食い込めるかなと思います」と、しっかりと逆転優勝への青写真を描いている。

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