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2023年度(第56回)
日本女子オープンゴルフ選手権

2023年9月28日~10月1日 
芦原ゴルフクラブ 海コース

参加者数:120名(アマチュア:12名・プロ:108名)

1stROUND

-5で岩井明愛、吉田優利ら4名が首位に並ぶ混戦の幕開けに

断続的に降る雨の中で行われた第1ラウンド。5アンダーパーで吉田、岩井明愛、三ヶ島かな、ささきしょうこの4人が並ぶ混戦の開幕となった。国内公式戦2勝目を狙う吉田は1イーグル・5バーディ・2ボギーでホールアウト。好調の岩井明愛も5バーディを奪取。2023年シーズンは怪我の影響で思うような成績を残せていない三ヶ島も6バーディ・1ボギーと久しぶりに溜飲を下げるプレーを見せた。ささきも6バーディ・1ボギーで安定したプレーが光った。1打差の5位タイには2023年シーズンにプロ初優勝を飾った蛭田みな美、ベテランの青木瀬令奈と上田桃子、2度目の優勝を狙う原、2022年ランキングトップの山下美夢有が続いた。

岩井明愛岩井明愛
吉田優利吉田優利

2ndROUND

菊地絵理香が64をマークし通算-10で単独首位に浮上

天候も回復し秋晴れとなった第2ラウンド。首位と3打差の18位タイからスタートした菊地が素晴らしいプレーを見せてリーダーズボードを駆け上がった。出だしこそバーディ、ボギーと躓いたが、3番から3連続バーディで波に乗ると、8、9番で連続バーディを決めて前半で5つスコアを伸ばす。後半も4バーディ・1ボギーとした菊地はこの日大会タイ記録となる64をマーク。通算10アンダーパーで単独首位に躍り出た。3打差の2位には3アンダーパー69でホールアウトした原、5アンダーパーの稲見萌寧、青木、岩井明愛がつけた。なお、この日カットが行われ、通算1オーバーパーの54位タイ、60名が後半のラウンド進出を決めた。

岩井明愛岩井明愛
吉田優利吉田優利

3rdROUND

原英莉花が通算-11で単独首位に。大会2勝目に王手をかける

ムービングデーだったが午後から吹き始めた海風に上位陣のスコアは伸び悩んだ。その中で、3打差2位スタートの原が6バーディ・2ボギーの68をマークし、通算11アンダーパーで本選手権2勝目に王手をかけた。この日の原の好スコアの要因はパッティング。1番で7メートル、3番で22メートル、5番で5メートル、8番は9メートル、15番が10メートルの距離を神がかったように沈めて、バーディを積み重ねた。首位スタートの菊地は再三のピンチをパッティングで凌ぎ3バーディ・3ボギーのパープレーで1打差の2位に後退も「今日の足踏みは明日チャージしていくための準備と自分を納得させている」と、逆転初優勝に気持ちを切り替えた。通算7アンダーパーには古江、通算6アンダーパーの4位タイに森田遥と稲見、6位タイグループに申ジエ、上田、青木の実力者、吉田、櫻井心那ら新世代の選手がつける混戦で、最終ラウンドを迎えることになった。

菊地絵理香菊地絵理香
原英莉花原英莉花
古江彩佳古江彩佳

4thROUND

原英莉花が通算-15で3年ぶり2度目の戴冠を果たす

優勝争いは、序盤からスコアが動いた。原がスタートホールでバーディを奪ったものの2番でボギーを叩くと、菊地は3番でバーディが先行。古江も1番でショットインイーグルを決めて見せると、青木も連続バーディで首位を猛追。しかし、原は5番(パー5)でイーグルを決めると菊地もバーディ。原は7番(パー3)でもバーディを奪って優勝争いは最終組で直接対峙する原と菊地に絞り込まれた。迎えた後半、両者厳しい距離のパットを決めてパーをセーブする張り詰めた空気の中、15番(パー5)で原が勝負を決めるバーディパットを決めた。原はこの日1イーグル・3バーディ・1ボギーの68をマークし、通算15アンダーパーで2020年大会以来2度目の優勝を飾った。菊地は3打差をつけられて2位。通算8アンダーパーの3位タイに青木と木村彩子が入賞した。ローアマチュアは日本ジュニアチャンピオンの中村心が通算4アンダーパーで全体の14位タイとなり初獲得となった。

原英莉花原英莉花
中村心中村心
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